外国語の理解は文化の理解。 | 南国の日の丸レストラン

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思いのままに書いています

インドネシア語は易しいという人が多いし、私もそう

思います。

しかし、外国語というのは、その国の文化、習慣や

国民のものの考え方を分かっていないと、とんだ

誤解につながります。易しい外国語なんてあり得ま

せん。


沖縄問題に関し、日本の首相が、アメリカ大統領に

TRUST ME ! (私を信じてよ! つまり、大丈夫です。

私に、任せて下さい!) と言った意味は、「大丈夫、

あなたの考えに沿うように解決します。」という意味

になるのです。


「そういう意味では言ってない。誤解を招いたとした

ら、撤回します。」というようなお家芸の言い訳、また

は詭弁は、曖昧模糊、いい加減極まる日本の政治

の世界では通用する場合もありましょうが、国際社

会、とりわけ、欧米先進諸国相手には通用しません。


インドネシアの金持ちも子息を海外留学させて、帰

国後、すぐに自分の会社の要職に就かせることが

多いのですが、これが問題なんです。


英語は喋るのですが、生身のビジネスが分からな

いので、あの人の言うことはさっぱり分からないと

言う欧米人ビジネスマンの苦情を私自身、何度も聞

いたことがあります。


HE SPEAKS ENGILISH, BUT HE CAN NOT SPEAK

BUSINESS ENGLISH と私に訴えたアメリカ人が

いました。


沖縄の問題に関し、TRUST ME との言葉をもらった

にも関わらず、ずるずると、なんだかよく分からない

状況をみて、アメリカ大統領は、

HE SPEAKS ENGLISH, BUT HE CAN NOT SPEAK

INTERNATIONAL LANGUAGE ( 国際語を話せ

ない)、と あきれているか、または「あの人はいい加

減だなあ」と思っているのじゃないでしょうか?


本人は、留学時代のような軽い気持で、格好良く、にっ

こりして、挨拶程度に、TRUST ME !と言ってしまった

のでしょうが、その言葉が、相手にとって、極めて重要

な意味をもつことが分かっていなかったのでしょう。


まさか、TRUST ME. DON'T WORRY.  ( 私を信じて。

心配しないでいいから。)とまでは言ってはおられない

と思いますが、ニュアンスとしてはそういうことになり

ます。


お人よしの日本国民相手なら、軌道修正、公約見直し

(本当は公約違反)で通用するかもしれませんが、相

手国の長に約束したのなら、概ね、その通り、やらざ

るを得ないのじゃないでしょうか?


私も、言葉の使い方では、反省することも多いのです

が、日本語、外国語でも、言葉は人格を表わすものだ

と思います。


考え方がしっかりしていないと、やはり、言葉が軽いし、

信念も信条も志(こころざし)もぶれると思います。


「なんとかしたわけではない」「なんとかという意味で言っ

わけではない」という政治家用語が、最近、耳につくと

思いませんか?


この「なんとかなんとかというわけではない」、という言い

回しは詭弁や言い訳の源です。説明ではなく釈明と言わ

れるのはそれに近いし、もっと、言えば、言い訳、とりつく

ろいに近い状態にもなります。