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東国山人の鳥日記

山人とは世捨て人のこと。世捨て老夫婦が集めた鳥たちの行動記録で、週2回程度更新します。基本スタンスは
(1)日常の中から一瞬の非日常を見つけ、シャッターを押す。
(2)ある時は科学的に、またある時は非科学的に、それでいて尤もらしく、即ちファンタジー風に。

岸壁のイソヒヨドリたちは早くも恋の季節を迎えたようだ。雌の一鳴きを合図に、雌がテトラポットの下から顔を出し、雄もどこからか婚活会場の駐車場にやって来る。

両者間の距離2、30m。イソヒヨの世界では普通のことで、逢引と言えども近付き過ぎはご法度、コロナ騒ぎ以前からあるソーシャルディスタンスだ。だが、雌は餌を漁ったり巣材を弄んだり。巣材は雌にとっては発情を刺激する触媒、恋のさや当てにはなくてはならない小道具。雌の意欲は十分と見た。

一方、雄は雌のサインの一挙手一投足を見落とすまいと食い入るように見ている。

両者の間のこの違いはどこから来るのだろう。「食欲」「性欲」「女性」をキーワードに検索してみると、女性は男性と違い脳内の食中枢と性中枢が同じ処にあって屡々両者が混同されるのだそうだ。雌にとって採食も求愛、発情行動も同類なのかも知れない。

 

この二人は首尾よくゴールに辿り着くだろうか。合意成立となれば・・いつか見たように・・仲良く人目に付かないところに飛んで行って二人だけの時間と空間を占有するはずだ。

 

岩場では、ここには珍しいクロサギが独り波乗りを楽しんでいた。

撮影場所  神奈川県・江の島(2022年1月)  撮影  S・植木