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東国山人の鳥日記

山人とは世捨て人のこと。世捨て老夫婦が集めた鳥たちの行動記録で、週2回程度更新します。基本スタンスは
(1)日常の中から一瞬の非日常を見つけ、シャッターを押す。
(2)ある時は科学的に、またある時は非科学的に、それでいて尤もらしく、即ちファンタジー風に。

(当てが外れる)

この田圃のどこかに雌を見付けたようだ。畔道からケーンと鳴いて威勢よく母衣打ち。

雌だとばかり思っていたのにサンカノゴイであったとは・・当てが外れて決まり悪そう。日本の国鳥、巨体に恐れをなし、いじけてしまったのでなければいいのだが・・

 

(雌に振られる)

2羽の雄が3、40m離れて対峙。鳴きと母衣(ほろ)打ちを競っている。

お互いに鳴き合い・・

母衣打ちし合う。

そこに1羽の雌が飛び出してきて、両者の間に割って入ったかと思うとそのまま姿を消した。

雌は雄たちの縄張を渡り歩いて手当たり次第に関係を持ち、そのうち最も気に入った雄の所で産卵する乱婚型と聞いていたが、噂は兎角に尾鰭が付くもの。もしかしたらこの雌は2羽の雄を品定めしていただけで、意外にお淑やかなのかも知れない。眼鏡に叶う雄に出会えなかったようだ。

 

雌に逃げられ空気の抜けた風船のように急速に闘志が萎む。

2羽の雄は無念の雄叫びを残し、それぞれの縄張に帰って行った。

撮影場所  千葉県・印旛沼(2017年6月)ほか   撮影  S・植木