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東国山人の鳥日記

山人とは世捨て人のこと。世捨て老夫婦が集めた鳥たちの行動記録で、週2回程度更新します。基本スタンスは
(1)日常の中から一瞬の非日常を見つけ、シャッターを押す。
(2)ある時は科学的に、またある時は非科学的に、それでいて尤もらしく、即ちファンタジー風に。

この両親は今季2度目の子育て。1度目は4羽のうち3羽が巣立ちに失敗し1羽だけが生き残ったらしい。雌はその失敗に懲りず、もう1度挑戦する気になった。雄も協力する。1度目の雛に給餌しながらの再度の子育て。さぞ大変だっただろう。

 

雄はいつの間にか自慢の尾が抜け落ち、白髪も目立って増えて来て・・

それと共に雛の食事の世話から糞尿の始末まで雌の肩に。雄は一体何処に行ったんだろう。

 

巣立ちは子育ての最大の難関。この時点で孵化から10日目、雛たちは成長して巣からはみ出さんばかり。

雛は巣立ちしても餌取の方法を知らない。当然、親は給餌の継続を事前に約束をしている。その辺は了解事項として親から子へと代々受け継がれているはずだ。

親「食べ物のことは心配しないで安心して巣立ちして行くんだよ」

 

翌朝、給餌の停止が巣立ちの合図だった。雛たち4羽は空腹に耐えかねて、6時から9時までに次々に巣から飛び出したそうだ。我々が到着した時は、雛たちが親の給餌の約束を信頼して巣の近くに散開していた。これまでの所で、前回は何処で失敗したのだろう。

親はまず一番お腹を減らしている雛から・・

6分後、親は餌捕りの方法を教えるために雛を餌場へ誘うつもりだろう、今度は持ってきた餌を渡さない。

親が去って暫くして、雛は巣立ったばかりとは思えぬ速さで反対方向に飛んで行った。出来ることなら当分の間親の脛をかじっていたい。

撮影場所  東京都、八王子城跡(2021年8月)  撮影  S・植木