花芽を喰らうアカウソ | 東国山人の鳥日記

東国山人の鳥日記

山人とは世捨て人のこと。世捨て老夫婦が集めた鳥たちの行動記録で、週2回程度更新します。基本スタンスは
(1)日常の中から一瞬の非日常を見つけ、シャッターを押す。
(2)ある時は科学的に、またある時は非科学的に、それでいて尤もらしく、即ちファンタジー風に。

古来、人と鳥とは利害が対立してきた。収穫物の配分を廻って争い、舌を切られたスズメがいい例だ。ウソも綺麗だが、桜花を愛する人には今でもウソは害鳥に映る。フクロウ、ツバメなど益鳥もいるが、数は非常に少ない。

(山桜の花芽を食べるアカウソ)

 

 桃園の 花にまがへる 照鷽(てりうそ)の 群れ立つ折は 散るここちする(西行)

    照鷽--雄鷽。喉がピンク色。

 

纏向遺跡から大量の桃の種が出土したと言う。古代、神社などでは桃園が設けられ、邪気払いの祭祀用に大々的に桃が栽培されたのだろう、その花芽がウソ如きに食い荒らされては一大事、銅鑼や太鼓で追い払う光景が目に浮かぶ。

 

迫害された過去の記憶は薄れているのだろうが、それでも何かの気配に驚いて一斉に飛び立つ習性は今も昔も変わらない。

撮影場所  神奈川県・早戸川林道(2020年12月、1月)  撮影  S・植木