繁殖期を過ぎると、多くの鳥がカップルを解消し、単身か群れで過ごす。カンムリカイツブリとて例外ではない。親鳥の行動原理は繁殖期に自分の子孫を残すこと。そうである以上、雛が育った後まで互いに束縛されて生活するのは無駄と言うものだ。
(3月下旬撮影)
繁殖期の雌は夫以外の雄との不倫が日常茶飯。一夫一妻制と言っても当てにならない。そこで、カンムリカイツブリの雄は、求愛ディスプレイを・・他の鳥には珍しく・・カップル成立後も続ける、と言う。これが浮気の防止に意外に有効らしい。これを仮にアメリカ型婚姻形態と呼んでおこう。
(4月撮影)
鳥の世界では非繁殖期のカップル解消は極くあっさりしている。常時繁殖期にある人の場合はどうだろう。
あらたまの としの三年を 待ちわびて ただ今宵こそ 新枕すれ(伊勢物語)
男が3年間通って来なければ、女は結婚を解消してよい定め。夫が出奔して3年、新しい男と床入れを果たそうとした矢先、男が帰って来る。その時の女の動転振りはどうだっただろう。泣きすがって詫びるが、男はそれを振り払って帰って行く、と言う話だ。男にも女にもエゴが見え隠れするのは、繁殖期の鳥と似ているが、女はその後自から命を断ってしまう。鳥と一寸違う。
撮影場所 東京都・葛西臨海公園など 撮影 S・植木
コロナ禍の収束が容易に見通せない状況で、身動きが取れません。当分の間、過去に撮った写真をもとに新しくブログに作り直したり、そのままリブログとしてお送りします。








