年の瀬に、千鳥に纏わる2つの嬉しい再会があった。1つは
近江の海(み) 夕波千鳥 汝(な)が鳴けば 心もしのに 古(いにしへ)思ほゆ
柿本人麻呂は、鳥の題材が多く、やたらと枕ことばを多用する歌人と思っていたが、この歌は素人目にも傑作に思える。確かにチドリの鳴き声は、とくに心が折れた時などに聴くと、哀愁を誘う。偶然、テレビでこの歌を見た時は、あれ、どこかで聞いたような・・だが、初見は何時だろう、何処で出逢ったのだろか、思い出せない。
もう1つはミズカキチドリ。非常に珍しい迷鳥だ。最近三重県に出て話題になったが、その写真を見て、以前に三番瀬で撮って何鳥か分からず、お倉入りしている鳥があるのを思い出した。比較してみると実によく似ている。







鳥に詳しい知人に見てもらったところ、ミズカキチドリに間違いなかろうとのこと。忘却の彼方に消え去るところが、一転日の目を見ることになった、と言うわけだ。
撮影場所 千葉県・ふなばし三番瀬(2013年9月) 撮影 S・植木