https://referencerecordings.com/recording/xlo-test-burn-in-cd/
先日も少し話しましたが、XLOのTest & Burn in CDのキース・ジョンソン氏の音場解説のトラックがある。
ご存じの方も多いだろうが、センターに定位している氏が右へ行き、その後左へ行く。
再びセンターに戻り、今度は後ろに下がり、後ろのセンターから右、左と進み、元の位置に戻るという内容だ。
現在の位置は氏が都度話す。
問題なのは最初に右から左に流れるとき、左右の定位はバッフル面近くに定位をするが、センターは奥にあるセンターパネルの位置まで一旦引っ込む。
音が右から左に流れるときセンターに差し掛かると、一旦定位が奥に下がるのだ。
パネルが音を引き寄せていることが実感できる。
サイドパネルについてもその傾向があって、左右の定位がバッフル面からやや飛び出そうな感じで定位する。
これを何とかしようという試みである。
一般の音楽録音では演奏中に定位はあまり動かないので、この件は気にならない。ポピュラーだと、車の音やリズム楽器が左右に流れることがあるが、この場合はセンターに定位が一旦引っ込む症状は出ない。
なぜか?
パネルの表面のフィンは高域方向の反射のみなので、高域成分が少ないと影響を受けずらいからだ。
今回のソフトのトラックのように人間の声が移動する場合だと、パネルのフィンの動作範囲に引っかかってしまい、このような症状が出るわけ。
一般の音楽鑑賞上の問題は感じていないので、このトラックだけ無視をしていればよいのだが、できることがあるか、確認したい。
参考
https://referencerecordings.com/people/prof-keith-o-johnson/
https://referencerecordings.com/audiophile-corner/