パネルなしで調整を始め、パネルの調整も試みた。

後方を思い切り空けたので、センターパネルの開度をこれまでより広げ、前に出した。背面から戻る量を多めにした。

後方展開についてはこれまでもいろいろ試行錯誤してきたが、何が問題なのかというと、録音により、

 

a.バッフル面から背後に音場が広がるもの。

b.バッフル面からやや下がったところから背後に音場が広がるもの。

c.リアバッフルから背後に音場が広がるもの。

d.リアバッフルから背後に音場が広がるが、立体感が無く、背面壁に貼りついてしまうもの。

 

この辺りのパターンがあり、理想としてはリアバッフルから背後に音場が広がり、音像に立体感のあるものだが、この辺りがなかなか安定しない。

さすがにここまで後方の距離を取ると安定してリアバッフルから背後に音場が広がるものの、音像の立体感はもう一つ欲しい。

そこで、AVAAの吸音量を調整した。

フロント側を3㏈。リア側を0㏈とした。

吸音力が強い方へ音場が引っ張られる。これは実験すると面白いものだ。

ここまですると、後方展開と音像の立体感のバランスは大幅に改善され、試聴室っぽい音になった感じ。

なお、ニアフィールド配置なのでバッソの使用は見送った。

 

Trinnovをかけてみたのだが、念のため、今のリスニングポイントより15㎝程前のポイントでかけてみたのだが、これまでは強めのディップがあったところがだいぶ改善されている。-3㏈ほどで収まっている。

 

こちらは通常のポイントだが、さほど違いはないとはいえ、えらく整っている。

あと面白いのは録音の違いが良くわかるようになった。

後方展開にしてもオーディオファイル系レーベルのようなきちんと気を配ったものはきれいに後方展開をし、前後も確保されるが、安易なポピュラーなどはむしろバッフル面辺りに出てきながらも、前後関係が薄い傾向がある。

こういう違いが前よりはっきり出てきた。