オーディオの自作は数十年前、ごくごく初歩的な領域を触っただけで終わってしまった。

当時は集合住宅なので、作る場所もなかったし、自作はゴミが良く出るので、処分が大変だった。

リサイクルもただの利権という感じの昨今だが、ゴミ出しにうるさい昨今ではこういうこともうんざりしてしまう。

 

さらに、勉強が苦手なので、電気の知識を頭に叩き込むのも大変だし、それを応用させて、自分の欲しい音を作るところまで到達できるイメージが無かったという事もある。

非自作オーディオだと、機材を買って、あとは感覚で動かすだけで音のコントロールができるので、頭が悪くても楽しめるメリットは大きい。こちらの領域だって、感覚でやっていては本当はだめなのだが、この辺りは完成品を買ってくるだけなので、敷居が低い。

音調を決める枠が自作の場合、無限大の広さがある。部品も筐体も、回路もすべて自分で決める。

完成品を鳴らすだけでも部屋、振動対策、電源対策のバリエーションだけでも結構あるのに、機械本体の構成要素まで手に入れるのは大変だ。

環境が悪い部分を回路や部品の選択で埋め合わすような過ちも犯しやすいように思える。

これはメリットにも見えるが、私はデメリットに感じる。

基本、音の土台となる部屋の癖を極力とってから機材の話をしないと大きなミスをするように思えるからだ。

 

それはさておき、自作はやることが多いので、やりたいのであればすぐに始めたほうが良い。時間がいくらあっても足りないから。