折角なのでグラファイトブロックのことも書いてみる。
こんな感じのものだ。
アマゾンで検索するといろいろ出てくる。これは表面仕上がりが多少荒いが、いくつかのブランドがあるのでもっときれいなものもある。
先日の記事でオーディオテクネというかビクターというかそこがネタ元という事を書いた。
昔、日本ビクターが超ラボパーツと称して、豚革シートとか、カーボンヘッドシェルなど販売していたが、あのあたりがネタ元である。
また、「音を良くするためのステレオシステム改良法」(太田一穂著、誠文堂新光社)という本があり、この辺りにもその辺のパーツのことが多少触れられている。
この本は絶版だが、オンラインで本が読める国立国会図書館デジタルコレクションにあるので、同サービスに登録すれば閲覧は可能だ。
今は亡き「AVvillage」などという不思議なオーディオ誌があったが、そこでも時折取り上げられていましたね。
上記の画像のようなインシュレーターに使えるものは発売されていたかは不明。
この手の角材をインシュレーターやボードとして売り始めたのはオーディオテクネと思われる。
アマゾンで手に入るものは同じものかは不明だが、大昔、同社を訪問した際に見せてもらった感じからすると、当たらず遠からずと思われる。
アマゾンで発売されているのは中国製のものだ。国産もあるが、個人が小口で買える雰囲気のものはないように思える。
ただのグラファイトなので、さほど違いがあるように思えない。
ちなみに当時のビクターには「オーディオ健康下駄」なるものもあった。以下のリンク参照。amebaはリンクに関してはうるさい銭ゲバで思ったように貼れない。この辺りはhatenaの方が良かった感じだ。
音はとにかく静かになる。オーディオテクネを訪問した際に当主がデモをしてくれた。
最初に机の上で小さなオルゴールを鳴らす。次にこのブロックの上にオルゴールを置いて鳴らす。ブロックの上で鳴らすと明らかに音量が下がる。振動を吸っているのですね。
この静かで落ち着いた雰囲気が判断材料となるでしょう。
にぎやかな感じはほぼ取れるので、音数が減ったように聞こえるか、細部が見えクリーンに鳴るかどう転ぶかがポイント。
なお、鉛筆の芯みたいな質感なので、触ると黒い粉が付き、脆いので扱いに注意したい。簡単に割れる。
よそのアクセサリー業者が扱わないのはこの辺りでしょう。また、ハッとするような方向ではなく極めてナチュラル路線なので、売りにくいというのもあるでしょう。
既存のアクセサリーは交換したときに眼が冴えるような方向で音決めしている製品が想像以上に多いことに注意したい。
改善するというか、変わった感じを刷り込ませて継続購入を誘引する方向というか、そういう意図があるように見えるものがあるんだな。どことは言いませんが。
録音だって海苔録音、ラウドネスウォーがあるのだから、機材の音決めだってどうなのかと。
話を戻しましょう。黒鉛なのだから粉にして何かに詰めるのも面白い。
詰めるといえば、セラミックの粉を詰めたインシュレーターを作ろうとして断念した消えたアンプメーカーがあったように記憶していますが、そういう感じで黒鉛を使うのも面白そうです。
