設置環境が安普請で劣悪なので、とにかく環境改善をしないとどうにもならないのが我が家。
壁の影響をルームチューニングで逃げる。
床の影響をボードやラックで逃げる。
屋内配線、外部の電力線の影響をトランスやフィルターで逃げる。
ひたすら逃げまくりである。
悪い環境から浮かすことで、機材の持つパフォーマンスをできるだけ引き出そうという事になる。
環境をうまく利用してという向きもあるが、それは環境がそれなりに良い人の話であって、ダメな環境は浮かした方が早いというのが私なりの結論である。
建築的に浮かして、電気的に遮断したうえで、補正もしてと満身創痍である。
結局、情報量が増えることはとても良いことなのですが、その辺の住宅では受け止めきれなくなっている感じでもあります。
もともとレコード会社の録音自体、多くの録音がDレンジを潰して録音している状態で、その時点で一般的環境に対して、情報量が飽和していることを示しているようにも見えます。
ハイレゾと言いながら、海苔録音とか矛盾していますが、記録フォーマットとしてハイレゾ相当のファイルで作成しても、実際の録音ではDレンジ潰しているわけです。
そう考えるとアナログが流行るのも道理で、一般住宅の音響的性能ではアナログレコードレベルのDレンジが再生に無難という考え方も出来そうです。フォーマット自体がコンプレッサーやリミッターの働きがあるという事です。
せっかくのCDですらDレンジを潰した録音が大半であって、CDが世に出て40年何をやっていたのでしょう。
一応建築も40年前の住宅に比べて各種性能は上がっていますが、音響的性能を改善する需要はありませんから、こちらはどうにもならないわけです。
だから、細かい音の違いも出てこないし、実感できない人からはオカルトといわれるし、実感できる人は圧倒的少数なわけで、多勢に無勢です。