なんか、もう少し定位に実在感が欲しい。クラシックは奥行きがある程度はあるのだが、ポピュラーだとリズム系が後ろに揃わず、前後関係が希薄でリズムもメロディもヴォーカルも平面で重なっているように聞こえることがある。
さすがにパワーアンプが左右スピーカー間にあるのでセンターパネルを復活させるわけにはいかないし、そうするとサイドパネルもないと音が中央に集まって始末が悪い。
そこで、サイドパネルを一枚だけセンター背面、つまり掃き出し窓のところに置くことにした。
こういう事ですね。これをやると中央のパネルに音が集まってしまうので、注意して聞いてみたが、大丈夫なようだ。
さらに、室内に貼られている吸音材をもう少し減らせないか試行錯誤してみた。
あちこちの吸音材を剥がしては音出しをして確認した結果、これくらい剥がすことができた。
Trinnovを入れる前から貼られているものも多く、リバランスという事で調整が必要だった。
もともと、左側が窓、右側が石膏ボードの壁、スピーカー背面はオフセンターで掃き出し窓という左右の環境が異なる問題を抱えていたので、反射をなるべく左右で均一にして定位をきちんとさせようという事で吸音材を貼ることにしたのだ。
まあ、吸音材といっても結露防止のシートである。
吸音材は壁やガラスに貼るものを減らすことができたが、新たに床に貼られたものもあるので、トータルでは変わらないのかもしれない。
ステレオは2本のスピーカーを空間で合成するので左右のスピーカーの設置環境は等しい必要があるのだが、これがクリアできない事例はとても多い。そういう住宅が多いからだ。
ハイレゾとかアナログとかいう前にそういう基本が破綻している。
これでTrinnovをかけて再調整を実施。
後方展開の安定感は確保できたが、それよりも低域のアタック感が確かなものになったのが面白い。
センター、サイドパネルがあったころと比較してもまあまあいける感じで、この先の展開に希望が持てるものとなったかな。
あれこれやって疲れた。