考えても何も浮かばないので、いろいろあちこちのサイトを見たりしていると、円空ケーブルなるものを見つけた。

 

円空って仏像の円空から取ったのかなという感じ。

要するにヴィンテージワイヤー系統のようだ。一番避けていたカテゴリーがこれだが、なんかもっさりとした音が出てきたらどうしようという警戒感だ。

 

ヤフオクに出品しているので、そこから買うようだ。

 

 

 

 

 

ようするにエフェクターとして開き直った路線なんだろうなという感じで、AVAA入れてちょっと中高域が冴え冴えしすぎているので、なんか色がつけばいいなという感じだ。最近金を使いすぎていてあまり高いのは買えないので、Studio Alpha-2を2セット購入してみた。

 

メッシュスリーブから中を覗くと同軸形状ではなく平行線という感じ。取説にも曲げに弱いから丁寧に扱ってとある。

CDとプリ、トリノフとパワーの間に用いる。曲げるのは大変。これでは1m以上の長さは無理かな。プリとトリノフの間は普通のケーブルでないとまずい。掃除のときもうっかり動かせないように見える。

 

平日の夜なので納品されたは良いものの、音量も出せないのだが、聞いてみる。

すごい色がついているなあと思った。

業務用ケーブル系の音が整理された感じなのだが、モガミやカナレのような音が暗い感じではなく、むしろ音は明るい。

明るいけどピークでキラッとかギラっとする感じではなく、空間が明るいというのかな。

 

TADはわかりやすいハイファイニュートラル路線で、その結果、質感がデッド気味のつまらないといわれるブランドであるが、そこを化粧してくれる感じはある。

絶対的な情報量は不足している感じはあるがエージングでどうなるか。

 

1時間ほど聞いているのだが、耳がエージングされたのか、これまでと異なるキャラクターなので自分の脳みそが整理されて判断できるようになったのだろうが、よい意味で真空管的な伸びやかさという感じのタッチだ。

 

翌日も鳴らしてみる。ケーブルインシュレーターの影響を受けやすいというかケーブルの取り回し方でバランスが結構変わる感じ。並列に極細線をパラっている構造だから振動に弱いのか?

 

と、ここまで書きましたが、すべてご破算です。金どぶになってしまいました。

なぜか?

トラック無線が入ってきました。

そうです。ノンシールドだからです。

かつて、並行スピーカーケーブルをバイワイヤリングで5m伸ばしたらトラック無線が入りました。

スピーカー出力でも拾うのです。ライン出力ならもっと拾うでしょう。

我が家は幹線道路から1キロくらい奥に入ったところにあり、そこから飛んできたのか、またはそこに通じる道が、自宅の一区画先にあるので、どちらかなのでしょう。

 

とりあえず、TADの純正ケーブルが1本あるのでCDとプリの間に入れた。その後はトラック無線は入ってこないのでCDとプリの間で拾ったのかもしれないが、たまたま違法無線の車が来ていないだけかもしれないし、大体、スピーカーケーブルでも入ってきたので、要警戒だ。やっぱりノンシールドのケーブルは使えないのでTADの純正ケーブルをもう一本追加購入してこれをトリノフとパワーの間に入れて終わりにする。

 

なお、ケーブルを差し替えたが、音質的には美音系から落ち着いた感じに変化。中低域は太くなった。そういえばAVAAを入れたら低域方向がすっきりした半面、少し高域が冴え冴えとした感じがあり、気になっていたが、セッティング変更やケーブル変更の合わせ技で落ち着いたようにも思える。

 

まだケーブルといえば課題があって、電源タップである。

これまではアクロテックの5mの電源ケーブルとオーディオリプラスのタップを用いていたが、パワーについては壁コンセント直結として、フルテックのロジウムコンセントに交換したものだった。

 

パワーアンプの電源は壁コン直結の方が良いかと思ったが、広がりは良いが定位が散漫でタップを通した方が良かった。

問題は壁コンの数が足りないのでソース系はタップを用いるのだが、スピーカーの近くに機材を移動させたので、タップの電源ケーブルは短くてよい。

フィルター的効能と称して長いままでもよいのだが、端的に言って邪魔なので、短くしたいが、切ってしまうとまたレイアウト変更をすることも考えられるので、切りたくない。とりあえず、その辺の短い電源ケーブルをタップにつないで様子を見ることにしたい。