スピーカーケーブルが5mもあるので、これを短くしたい。

過去にもこの手の実験を行ったのだが、残念なことに結果は芳しくないものだった。

これは機材をスピーカー間の床に置くためには、センターパネルを撤去するしか方法はなく、この弊害が出ていたわけだ。

 

しかし、今はトリノフがあるので、パネルへの依存度は減った。センターパネルは無くても大丈夫。

とはいってもトリノフが増えた分、左右のスピーカー間に機材を全て床に置くことが難しい。とはいえ、センターラックにはしたくない。

もし、AVAAを置くかもしれないから、その時のスペースも確保したい。

 

いろいろ考えたのだが、パワーアンプとトリノフをスピーカー側に寄せて、CDとプリをリスナー側に置けばよいと思った。

こうすると、以前書いたように、リスナー側のラックの段数を減らせるので、反射の低減による音質改善効果が再び見込めるわけだ。

 

いろいろやってこうなった。

 

スピーカーケーブルはサンシャインのSSP- GRANDEをでんき堂スクエア湘南でAirlocのバナナプラグをつけてもらった。

XLRケーブルもサンシャインだが、1.5mのケーブルを2本つないで3mとしている。3mのケーブルがラインナップになかったことと、このセッティングでは過去にうまくいかなかったので、新たに長尺のXLRケーブルを買う気も起きなかったのだ。

 

音はサンシャインのケーブルという感じの無機的なトーンだが、特定の帯域で凸凹した感じはなかったのは幸い。

これまで使用していたテクニカのケーブルに比べるとえらく地味である。

5mのケーブルなのでキャラクターも強く出ていたのだろう。多少華やかでオーディオ的なニュアンスが付加されてのだなあと思った。

今度はケーブルも短くなったので、金額的な面で手を出しにくかったケーブルも考えてみようと思う。

ただ、今度はXLRケーブルが長くなるので、こっちが買いづらくなってしまう。

XLRケーブルもケーブルインシュレーターを介して設置しているが、スピーカーケーブル以上に影響が大きい。

 

後、天井の吸音スカラホールを撤去した。さらに、リスニングポイントの定在波パネルはリスナーの周りを三面囲う形で配置されているが、右側は廊下への出入り口になっており、出入りの都度、定在波パネルを動かしていた。

これが手間だったのだが、これまでは低域の挙動を考え、都度動かしていたが、動かさずに済む位置に固定し、トリノフで調整することにした。

調整の効果はあり、低域方向の量が多いソフトでも低域の挙動があまり変わらないレベルになっていると思う。

この辺りは使い勝手とのバランスを図った。吸音スカラホールの撤去も部屋が暗かったからだ。天井についてはスピーカー直上近辺に以前、クボテックが発売していたQRDスカイラインもどきを取り付けていたが、スカイラインもどきが発音部となってさわさわした感じが付加されたのでやめたのだった。

スピーカー変更後、天井周りのケアは以前のスピーカーそのままなので何とかしたいが、このままでも構わない感じもある。

理由としてノードストのチェックCDを鳴らすと、上部方向の移動のトラックもまあまあ再現出来ているから大丈夫かなと思ったのだ。

 

 

 

ラックの段数減は明らかに効いた。リスニングポイント周辺での余計な反射は減らすほうが良い。抜けが良い。

Symposiumのラックをばらすのが一苦労だったが、余った棚板をパワーアンプのベース代わりにするなど、不用品の置き場確保も大変なので工夫した。