先日、ラックの棚板を下げた。音に開放感が出た。良かった。

それはいい。以下の画像を見てほしい。

 

この画像で見ると、リスニングポイントの右側にラック、左側にPCを置くテーブルがある。

このPCを置くテーブルも反射しているのである。それはわかっていたので、画像の通り、テーブルの前後に羊毛フェルトを垂らして様子を見ていた。これは左右のばらつき改善に効果があった。

問題はラックの高さよりテーブルのほうが高さが高いのである。

このテーブルは高さが可変できるのでラックの高さ辺りまで下げてみた。

 

案の定、左右の反射のばらつきが改善され、空気感の密度が高まった。教会録音などでは効果的だ。響きと陰影が濃くなるというのか。

リスナーの手前で反射していたのだから、ロスはあったのでしょう。

ポピュラーでもセンターヴォーカルの背後の左右にコーラスがあることがあるけれどもこのコーラスの実在感が高まった。

さらに、以下のようにテーブルにテーブルマットを敷いた。

これも効いた。空気感を出すにはスピーカー側、リスナー側共に左右の反射を極力均一に持っていかないと難しい。ステレオは左右チャンネルの合成という基本原則に立ち返るということ。

部屋が広ければ左右の反射はその容積というか、壁やその他からの距離により減衰してシビアにはならないのだろうが、部屋が狭いと、その狭さゆえに反射体からの距離が近く、左右の反射のバランスは容易に崩れるのでしょう。だからそこをシビアに管理していくしかないのだと思う。

先日も触れたが、センターパネルやサイドパネルによる定位矯正は確かに定位自体を適切な位置まで動かすことは可能だが、空気感みたいなものまでを均一にするには限界があるということなのでしょう。

うるさいことを言えば、家具など置かない部屋で、極力左右対称を維持することが必要なのでしょう。