「ミュージシャンは活動継続のためコスト回収率の高いCDを買ってもらいたいが、再生機を持っていない人も増えているという話」


https://togetter.com/li/1947280


 


上記のようなまとめがある。ここを読んでみると、世間一般のオーディオに対する理解度がわかる。


オーオタでもこの程度の人がいる感じだが、オーオタとして、会話が通じるレベルは最低限以下の理解のある人だろう。


 


・フォーマットのデジタル領域のスペックは記録容量の限界であり、ハード屋はソフトの音質を担保できる存在ではないこと。ソフトの音質を担保するのは制作をするレコード会社であること。


・スペックだけではなく商品全体の作りこみが音質に影響すること。


・自室で再現できる音質はスピーカー自体の能力とスピーカーの設置された環境に大きく依存すること。


 


このあたりの理解がないと、単純に、オカルトだとか、ぼったくりだとなる。まあ何をやっても音が変わることを悪用して、不誠実な価格設定をする輩がいることは事実だが、それは脇に置いておく。


昔は景気がよかったのと、アナログの時代は最低限度の品質を出すにも一定のコストがかかっていたので、オーディオに興味がなくともそこそこのものを購入するしかない部分もあり、興味のない人でも一定の単価のものを購入してくれていた部分にオーディオメーカーは甘えていた部分はあるだろう。


そういう下支えする人が消えてしまったので、苦しいメーカーが増えたように思える。それで、残されたメーカーにできることは市場規模に見合った縮小と、コストの転嫁に耐えられるユーザーとの関係性を強化するという方向なのでしょう。


とはいえ、すべての面で技術的に後退しているわけでもないし、割高になっているだけで、単純に昔のものがよいという思考は慎みたい。