2001年香港にて1頭の競走馬が50戦目の長い旅路をへて辿り着いたGⅠの勲章。

香港馬名:黄金旅程、日本馬名:ステイゴールド

22年前の日本競馬界ではやっと世界と戦えるのかとなりつつあった中で日本生産・日本調教馬初の海外GⅠ制覇という偉業を成し遂げた。

種牡馬入りして2年目の産駒で生を受けたのが、ドリームジャーニー

父が成し遂げられなかった日本国内GⅠ制覇を2歳GⅠ朝日杯フューチュリティステークスという形で成し遂げ、早い活躍を見込めるんだという種牡馬価値を高めた。

しかしドリームジャーニーの凄さはその先にあった。体質的に弱いところがあり強い調教ができないところが陣営を悩ませた。ポテンシャルだけで勝った朝日杯もその後のクラシックは皐月賞8着、ダービー5着、菊花賞5着3歳期を終えて早熟説が流れていた。

しかし陣営はあきらめず気の強い気性と弱い体質に向き合い改善が見え始めた4歳期、

そして体の完成になった5歳期、2歳王者が帰ってきた。

宝塚記念と有馬記念を制覇し同一年グランプリ制覇を成し遂げた。

父の残した国内GⅠ制覇、グランプリ制覇を成し遂げ、父の夢、関係者の夢への旅路を成し遂げた馬。

その旅路を続ける2018年に生を受けた娘が近年稀にみるシンデレラストーリーを駆け上がって行った。

スルーセブンシーズ、2023年1月まだ3勝クラスにいた条件馬

1月3勝クラス初富士S、3月中山牝馬Sと連勝で重賞初勝利を挙げて陣営は決断する。

凱旋門賞登録。

凱旋門賞挑戦の最終テスト宝塚記念で世代上位という力を1発回答をみせる。

世界レーティング1位現役最強馬だったイクイノックスにクビ差の2着。

これで陣営はフランス遠征に確信を深める。

そして10月衝撃のレースを見せる、凱旋門賞4着と日本生産牝馬最先着。

そして、年の瀬の有馬を2023年最後のレースに選択してきた。

鞍上は父の背を知る池添謙一騎手。グランプリ男が宝塚記念で取り逃したガラスの靴を履かせ2023年最高のシンデレラストーリーを完成させる。

 

七つの海を超え、父の夢、関係者の夢を乗せ、2023年の旅路を完成させる有馬記念

競馬界最高のストーリーの目撃者になろう。

 

2023年有馬記念

本命15番スルーセブンシーズ

 

対抗10番ジャスティンパレス

   13番タスティエーラ

   8番ライラック