こんな夜更けに半分真実? 半分妄想のお話。
バンタン沼の、秘密の入口3へようこそ。
そこのユンギ好きな貴方。
いや、ユンギ以外を好きな貴方も、
ぜひ夜にこっそり読んで、キュンとしてください。
トリより↓
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episode 3の1
PM8:00
部下の、かおちゃんからLINE。
明日プレゼン予定のデータにトラブルがあったらしい。
文面が焦っている。
電話をすると、受話器の向こうで半泣きの声。
とりあえず落ち着いて対応するようになだめ、私は会社に向かった。
連日の深夜残業で、久しぶりのまともな時間に帰れそうだったけど、丸眼鏡を曇らせて泣いているであろう、可愛い後輩を一人にはできなかった。
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PM8:45
会社に着くと、涙声のかおちゃんが駆け寄る。
私はハンカチを渡した。
「大丈夫だと思っていたんですけど、、いくつか不備が見つかりました。クライアントへの提案は明日なのに。すみません。私がもっと早く相談していれば・・・。」
大丈夫よ、何とかするから。
かおちゃん、帰ってちゃんとご飯食べてね?
一旦リフレッシュしよう。
後で連絡するから、私に任せて。大丈夫。
PM9:10
恐縮する後輩を半ば強引に帰宅させ、オフィスには私一人になった。
さて、どうしよう。
頼みのナム先輩はいない。
今週は出張でシアトルだ。
今頃、大事な商談の大詰めを迎えているはず。余計な連絡はできない。
だけど、私一人で直せる量じゃない。
私はマネージャー。専門的知識は浅いのだ。
ナム先輩ならどうするか。。。
「データ関連で困ったら、企画課のユンギを頼れよ。」
以前に、ナム先輩からそう言われたのを思い出した。
無表情な横顔を覚えている。
キーボードを叩く、丸い背中。
それ以外の姿を見たことが無い。
ナム先輩にだけは気を許した目で話すのを、
何度か見かけた。
でも、他の者には容赦なく無表情だ。
無論、ナム先輩の横にいる私にも。
どうしよう。
迷いながらも、足は企画課のオフィスへ向かっていた。
PM9:30
企画課を覗くと、誰もいない。
奥の方から、キーボードを叩く音。
人の気配がする。
・・・神様、ユンギさんに会わせてください!
私は、恐る恐る声をあげた。
あの! すみません!
・・・返事は帰って来ない。
あのっ・・・・すみません!
ユンギさんに用件が会って来ました。
私はオフィスの奥まで入り、無表情の彼を見つけた。
あのっ・・・・すみません、ユンギさん。
ナム先輩の後輩の ーーー です。
こんな時間にすみません。
「あぁ、ごめん。集中してて聞こえなかった。何か用?」
予想通りの塩対応。話すのは苦手かも。。
でも、後輩が部長に叱られる事態は避けなくては。
私は勇気を振り絞って、とても失礼なお願いをした。
明日までに不備を直して、クライアントに提出する必要があること。
頼みのナム先輩はいないこと。
私のマネージメント不足が招いた失態であること等々。
ユンギさんは、床に視線を落として聞いている。口が半分開くのは癖なのかな。。
「データ見せて。確認するから。」
「集中したいから、オフィスに戻ってもらっていい?」
・・・いいんですか?
結構な量の直しですよ?
自分で頼んだのに、変な気遣いをしてしまった。
フフッと笑う声が聞こえた。
ナムジュンの頼みじゃ、断れないから。
あ、ありがとうございます!
よろしくお願いいたします。
深々とお辞儀をして、私は逃げるように企画課を後にした。
自分のオフィスに戻りながら、ふと気付く。
ナムジュンの頼み・・・?
どういうこと?
ユンギさんの初めて見た人間らしい小さな笑みが、私の脳裏に浮かんでは消えていた。
~ Continue ~
長くなってきたので、一旦切ります。
プログラマーユンギ最高
ユンギの椅子になりたい。。。(笑)
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素敵な画像をお借りしました。
ありがとうございます。