研修が始まって以来何度か、患者さんの「血ガス(血液ガス分析)」のための検体を取る機会がありました。

「血ガス」とは、動脈血中に含まれる酸素や二酸化炭素、血液のpHを測定するための検査。いわゆる普通の「採血」とは違い、静脈ではなく動脈に針を刺す検査で、看護師ではなく医師が行うことになっています。
※静脈血で代用する場合もあります。

鼠径部の大腿動脈の拍動を探し当てて穿刺するのですが、針を垂直に刺すのはなかなか勇気が要ります。
いざ動脈に針を刺しても、片手でシリンジを引くのはルーキーの私には難易度が高く、手がプルプル震えてしまいます。
{259CC717-ADEF-48BF-9DC0-8D66A4380AEE}

シリンジの扱いに苦戦する私に、指導医の先生から喝が飛びました。

「たった2ccくらい、スズメの涙だ!バシッと片手で引けー!」

たった2ccの動脈血を取るのが、こんなにも難しいとは。何とか無事に取ることができましたが、初めての血ガスは冷や汗ものでした。

願わくば、次は一発で格好良く決めたいものです。

*トリおんな*

「血ガスキット」を使えば、動脈に針を刺しさえすれば血液が自動的に入ってくるので、今回のように自力でシリンジを引く必要はありません。
次回はぜひ、キットで試してみたいなぁ。