今日は奈良の長谷寺で「だだおし」行事のある日
「だだおし」は初めて聞きましたが調べると追儺法要
修二会と呼ばれる行事の最終日に鬼を追い払うのですが
「閻浮檀金宝印」通称だだ印を押すことで「悪魔退散」
「無病息災」を祈ることから「だだおし」と呼ばれるそう
面白いですね
このだだ印は長谷寺開山徳道上人が危篤になって一時冥土へ行き⁉
そこで閻魔大王から賜った物でそう
「お前は死んではならぬ。早く立ち返って西国三十三カ所観音霊場を開基せよ」
と使命を授かり、結願の日にだだおしをして加持祈祷が行われて
現在に至る
このだだ印、参詣の方だけでなく、寺内の諸仏諸菩薩にも押される
ま、真似だけですが
それだけ閻魔様の法力が強いことの現れなのでしょう
さて、だだおしは追儺行事でもあるので鬼退治をします
赤、青、緑の鬼が現れて僧侶が本堂を走って清めた後で
牛王札を4つに分かれた枝に挟んで3鬼を追いかけ回し
挙句に鬼たちは松明を引きながら本堂の廻りをのたうち回り
最後に松明を放って逃散
その火の消えた松明を持ち帰ると魔除けになるそう
鬼がのたうち回るのは圧巻の迫力です
松明が大きいので氏子さんたちが大勢で担ぎ、
木桶に汲んだ水を笹竹で打ちかけながら回ります
火の粉も舞うし、よく火事にならずに続けてきたな~
と思います
ご興味のある方は来年参加してみてはいかがでしょう
あ、来年のことを言うと鬼が笑いますね
(有)鳥海商店