「心が動くこと」に耳を傾けてみる

「自分」に向き合い

言葉を紡ぐ旅の真っ歳中

 

松本あゆみです

 

 

 

 

最期の声を振り絞って伝えたかったこと

 

 

 

 

4年と5カ月ほど

わが家で暮らし

家族の一員だった

ハリネズミ(♂)が

先日、旅立ってしまいました

 

 

 

 

 

 

確か

7月生まれだったので

4歳半

5歳で人の90歳あたりのようなので

4歳半でも

けっこう高齢にはいる

おじいちゃんハリネズミ

 

 

 

 

ここ数カ月は

食欲も落ち、

なんでかな?と思ったら

 

歯が欠けたり

減ったりしていて

 

今まで食べていた

固いエサが

食べられないことが判明

 

 

 

 

わが家の

お世話係隊長の夫が

毎日、えさをふやかし

20分以上水に浸さないといけないらしい

 

 

 

その上に

ふりかけみたいな

栄養のある粉をかけて

せっせと

お世話をしていたんですが

 

 

 

歳を重ね、

それに伴う衰えには

太刀打ちできないので

その時が来た、という朝でした

 

 

 

 

 

普段は

声も出さないし

ゲージの中を走って

敷いている砂と

体がこすれる音が

そこにいる証

 

 

 

でも

先日の早朝、

なんの音だろう??

と思うくらい

初めて聞くくらい

大きな鳴き声が聞こえて

 

 

ん??何事?!

 

 

と、

夫とびっくりして

起き出して

しばらく観察

 

 

 

なんだったんだろう?

と思いつつ

 

少し寝入って気づいた時は

もう動かなくなっていたので

 

 

 

 

最期に

気づいてほしかったのかな

 

 

 

 

そもそも

ハリネズミが飼いたいと

せっせと準備をし

仕様が甘かったので買い直しましたが

ゲージも小屋?も手作りするほどでした

 

 

 

県外の

ハリネズミの

ブリーダーさんを訪ねて

赤ちゃんハリネズミを

譲ってもらい

ブリーダーシステムがあることに驚いた

 

 

 

決して

人に慣れてくれないし

なつかない

ハリネズミを相手に

 

 

「痛い!」と言いながら

抱き上げて爪を切ったり

 

 

水を替え

餌を与え

話しかけ

 

 

時々、洗って

時々家の中を

散歩させていたのは

 

 

 

 

もちろん、夫です

 

 

 

 

だから

誰よりも落ち込み、

何度も涙を流し

からっぽのゲージを見ては

「もうおらんのやな。」

とつぶやく姿は

 

 

 

ほんまに大丈夫かな??

 

と思うほど。

 

 

 

 

と、同時に

こうやって

 

悲しみ

喪失感

後悔

辛さ

愛情を

全身で感じて

ある意味、

味わい尽くしている夫を見て

 

 

 

 

だからこの人は

優しいんだ。

そしてもっと優しくなるんだ。

 

 

 

って

思ったんですよね

 

 

 

 

 

 

今こんなに

悲しい気持ちでいることで

 

 

大切な家族同然のペットを

亡くした人がいたら

その人の気持ちが

痛いほどわかるだろうし

 

 

わかるからこそ

心からの言葉を

かけてあげられるだろうし

 

 

 

いいことも

その時の

自分にとっては

イヤな出来事も

 

 

経験して

心を動かすことができるから

 

 

人としての

優しさが増えて

 

 

うわべではない

心からの

ホンモノの優しさが

にじみ出てくる気がします

 

 

 

 

実際、

私より

何百倍も

夫の方が心が優しくて

 

 

 

 

私だったら絶対

考え付かない

やさしい思考を持っていて

 

 

 

 

私なんかより

優しい誰かと

結婚してたら

 

夫自身が

人の優しさに

もっとたくさん

触れられたんだろうな

 

って思うこと

めちゃめちゃあります(爆)

 

 

 

 

そんな夫が

悲しみに打ちひしがれている今

私がしてあげられることは・・・

 

何もない

 

 

 

 

ですが

 

日常を

いつも通りに送る

 

 

この繰り返しの中で

 

悲しい気持ちより

「一緒にいられてよかった。」

という幸せ感が

上回ってくれるのを

待とうかな

 

 

 

 

やけに

他人目線の私は

実は

動物が苦手で

保育園児時代、公園で

犬に追いかけられた恐怖体験もある

 

 

 

特に

ハリネズミのような

小さな動物は

学生時代の

トラウマのおかげで

好き!とは言えないまま

4年半がたちました(汗)

 

 

 

 

動物にまで興味がなくて

冷たい人!

と思われるかもしれないけど

 

感覚で苦手なものから

好きになるのって

なかなか

ムズカシイんですよね・・・

 

 

 

 

でも

おかげで

 

夫とハリネズミの関係から

気付いたこともあったので

 

この感覚は

ストックしておこうと思います

 

 

 

 

旅立った日の朝

寝ている夫を

起こすくらいの声を出して

伝えたかったことは

なんなんだろう

 

 

 

大切にしてくれて

ありがとう

大好きだよ

 

 

だといいな。

 

 

 

 
ここまで
読んでいただいて
ありがとうございました
 
 
 
 
松本あゆみ