今週はまるまる嗅覚がなかった。現在も進行中なので記録は更新中である。

連休中は基本的に家の中で過ごした。嗅覚がないと食に関する楽しみがなくなり、食欲もなくなるのだが、常に何かを口に何かを入れたい欲望があり体重は増加している。消化するエネルギーが最小限なので、理にかなった増加である。

 

 音楽イベントに一日出場する。素人バンドが多数出演するフェス的なイベントであり、久しぶりのホールの舞台では気分も高まった。学生バンドも出演しており、若くして大きなホールで演奏できる充実感と技術に羨ましさを感じてしまう。けれど嫉妬心になることはなく、他人事のように微笑ましく見過ごすだけで個人を認識することなく過ぎさってゆく。関わることもなく自分が若返ることもなく、無関係でいられるからだろうと思う。会場では顔見知りには出会うのだが、お互い他人には興味がなく挨拶程度だと感じる。際立った人がいるわけでもないので、他人の演奏には興味がないのはお互い本音なのだと思う。この世界において、私は熱心ではないのだろうと自己評価をしてしまう。

イベント終了後は呑みに行くつもりだったのだが、相変わらず嗅覚が無くなていること、荷物の重さ、新しスニーカからの痛みと疲れ、睡眠不足、嗅覚喪失にプラスされて、自分の今の服装、アクセサリー、外観全てが一斉にネガティブに乗りかかり、まっすぐに帰宅する選択となった。

体と精神が疲れているのが、理由の大半を占めるのだろうが、やはり自分の外観が気に入らないというのが背中を押しているような気がする。今回のイベントでは貸衣裳や服装コードが厳しくあるわけではなく、自分で選択して参加しているのに結果しっくりこない。自分のファッションが気にいらなければやはりテンションは上がらないのだろう。クローゼットに黒いドレスシャツのラインナップを増やそうと思った。(この日の服装コードは上下黒、ステージ用のバンドのジャケットであった)

 

 プライベートではドレスシャツを着るようにしている。自分が素敵だと思ったハリウッド俳優をリスペクトしている。生地のパターンは出来る限り花柄を選択している。これは単純に花柄のパターンに美しさを感じての結果である。私の生活圏内において、男性で花柄のシャツニーズはすくない。大半は無地またはチェックパターン止まりである。少数であるが、柄パターンを見かけることはある。あまり良い印象には私の目には映っていない。私もまた同じように見られているのだと思う。自分だけは似合っているなどの自尊心が持てなくて、シンプルに戻そうと考えた事は何度もあるのだが、そのたびに知人の外国人の意見が思い浮かんでくる。日本国以外では、他人が評価してファッションを決めるのではなくて、みんな自分がやりたいファッションをしているらしい。何度思い返しても見習いたい考え方だと思っている。