朝からパイ生地のものを何か食べたいと思い、キッシュを焼く。先日読んでいた旅行記の影響である。本の中にキッシュは登場しなかったが、ヨーロッパをイメージした食べ物で、我が家の材料です作れるものと連想した結果である。
オーブンで焼きあがったころには、気持ちは萎えていて一口だけ食べてあとは残す。
生クリームなどは家の冷蔵庫にないので、牛乳で代用するのだが素人がつくるせいもあり味が薄くそれほどおいしくもない。生クリームがあっても同じ結果になっていたと思う。
観たいと思った映画のDVDをレンタルをしてくるのだが、観るまでに時間がかかる。2時間の枠が億劫になるので気持ちが萎えるのだろうと思っている。
DVDには特典として、スタッフなどのオーディオコメンタリーが収録されている場合などがある。
制作に関することやスタッフに興味はあるのだが、本編を一度みた作品を再度見直すのには食思が働かないので、オーディオコメンタリー版を観た作品はまだない。
未鑑賞の作品をいきなり、オーディオコメンタリーで観ることもないので、これから先も縁がないような気がしている。
インフルエンザに感染したので、週末は一人で過ごす。
平常の週末の過ごし方と何が違うか考えてみたが、眠るか、本を読むか、映画を観る、全編にわたってアルコールを呑む。何も違いがないことに気づく。
病気だろうが、元気だろうが、やっていることは何も変わらない。
他人に何をしてほしいとも考えつかないのだが、一人は寂しさを感じる。
昔と比べて、いつも群れている仲間もいない。
自分から行動を起こさない限り変化はない、あらためて思う。
私の気持ちがもやもやしているせいか、猫達も唸りあっていて落ち着かない。
人に逢わない生活は、楽なようで哀しい。
最近はドアノブや車の窓ガラスに映る自分の姿が嫌いで、毎回自己肯定感が低下している。自分と同世代の人たちとは逢っていないので比べることもないのだが、他人より老化が早いのではないかと思っている。
鏡のない世界に逃げたいが、自分の姿をしらなければ、もっと醜い姿になっているだろうと思う。
美的感覚を他人に合わせる必要はないだろうが、自分が人前に出れると思う基準には身だしなみを整えていこうと思いなおす。
自分で出来そうなことは、清潔感をだすことくらい。具体的に何をしたらいいのかは思いついていない。いつだって抽象的である。
自分の劣化を憐れんでも、不思議と他人を羨ましいとは思わない。
アンチエイジングにお金をかける選択も今のところ考えられない。
焦り始めたのは実感しているので何かアクションをとるだろうが、未来にどんな選択をしているか想像もつかない。