バターが品薄!欠品!でも、特売しているスーパーもあるよ!どうなの?理由は、 | とれののブログ

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これから、宜しくお願いします。

こんばんわ!
たまには、真面目なことも書いてみようかなぁ。
と思いつつ、書いてみます。

最近、家庭用では、あまり市場を賑わせてませんが、業務用では、バターが、かなり市場を賑わせています。
バター、商品自体の供給が厳しくなっているのです。
事実、今は、メーカーの出荷制限も有り、一部割り当て制のところも発生しています。

1昨年から昨年にかけて、酪農業界では牛を大量に処分しました。
何故って、牛乳の需要が減っているからです。
そんなことないよー!牛乳単体では飲んでないけど、ホワイトソースや、カフェオレ、チーズとかでいっぱい加工製品として消費しているよー。って人も多いはず。

チーズは、80%前後が輸入。ホワイトソースなどの加工品も、海外加工品が多く、日本の牛乳で作っているわけではありません。
少子化の影響もあり、一番用途の多い、牛乳そのものを飲用とする用途が減ってきています。

参考 牛乳製品の需要と消費量
(ここまで、情報をオープンにしているのは、素晴らしいです!逆に、様々な人に、牛乳の消費状況を知ってほしいという意味づけもあるのかもしれません。)


そんな状況の中、牧場を経営していれば、大食いの牛くんたちのエサ代がかかります。
モーモー言いながら、かなり、食べます。
そんな中、酪農家としても、酪農協会としても、生産者の生活を守るため、過剰と思われる乳牛を処分せざるをえなかったのかもしれません。

しかし、牛くんを減らしても、ここまで問題が広がるとは、昨年の段階では予想していなかったかもしれません。
というのも下の参考サイトの当初の内容では、バターの消費量は、増えることを把握しても、輸入量とあわせれば、問題ない。
また、多少、不足気味にはなるが、非常に短期間で収束すると予想している可能性が下のサイトで感じられます。


しかし、今年、これだけ、大きな問題の理由のひとつが、夏の猛暑です。
牛くんたちは、猛暑になると「モーいやぁ!と言ってるか不明ですが」お乳をあまりださなくなるようです。
そして、予想しているよりも国内供給量が減った。そして国外に目を向けると、Bricsでの食事の欧米化が非常に進んでいることがあげられます。
欧米化=特に、米系からパン系。つまり、牛乳やバター、チーズなどをよく食すようになり、需要がかなり高まった。日本から見ると、購入コストが高くなり、厳しくなったことが理由にあげられます。

そして、それに追い討ちをかけるのが、物を運ぶ、石油高でしょう。
今も、高すぎです。
そんなことから、乳製品は、確実に不足状態になりつつあります。
一度減らしてしまった牛くんたちは、海外から引っ張ってくるか?子牛を育てるしかありません。
しかし、酪農家の中では、牛乳消費の低迷の不安もあり、エサ代の問題もあり、すぐにはかたずけられない問題です。

確かに、北海道では、まだ潤沢に商品を陳列し特売を行っているスーパーもあります。先週、見てきましたから。しかしながら、時間の問題でしょう。
12月、クリスマス。ケーキにバター使います。また、パン。特にクロワッサンや、デニッシュ生地などは、バターを大量に使います。現時点で不足していることを考えると、しばらくは、この状況が続くとしか思えません。

この問題は、今に始まったことではなく、時の流れから予想できたことです。
ようは、自給率が低いことは、国内で多くの人が知っているが、それで、次の政策、方針を国が中心となって動けているか?重要性・危険性を十分にPRし対策がとれているかが重要です。
ここ数年は、スキャンダル記事ばかりが目立ち、重要性を訴えかけなければならないことが薄れているような気がします。
私たちが牛乳を飲まなくなっていること=酪農家の生計のリスク回避=生産の下降(かつ、Bricsの大国化に向け、国外での日本のバイイングパワーの低下)=国内供給不安定 に繋がっているって言ってくれないとわかりませんよねー。

バターの不足は、なんでだぁ!と騒きたくなる気持ちもありますが、国内自給率について、真剣に考えてみましょう。
J-MILKさん、いやぁ!素晴らしい情報開示度です!
この状況をみんなでなんとかして、早急に解決していきましょう!
バターの不足には怒ってますが、応援もしてます!よろしくお願いします!