人はなぜ戦うのか 考古学から見た戦争 松本武彦著 | 寅月

寅月

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■矛 戈
馬や車を用い 機動的な戦術が行われる場。
発祥の地 中国では戈が車上で 矛が馬上・
対抗するために歩兵も長い柄をつけた戈を持っていた。   54頁

■ 剣 戈 刀 朝鮮半島南部  剣  日本
騎兵戦術を持った高句麗などの北方集団からの・ 96頁

古代ギリシアのような分立的社会ができやす地理
日本列島の古代国家      104頁







■古墳は
「親魏倭王」に任ぜられた女王卑弥呼が死んだ時
それを支えた各地の英雄達が
中国や列島内外の対抗勢力に権威を誇示するために
財力と道具立てとを持ち寄って      115頁

■物資の流通がその中に埋め込まれている宗教や儀礼の中心 123頁


四方を海に囲まれた日本
攻撃偏重の軍事力使用という戦術体系

朝鮮半島  他国からの越境や侵入が日常茶飯事  要塞や防御線としての山城の発達

■六世紀 朝鮮半島南部の外交拠点を失ったのちも 百済との関係を維持することで
利権を残し 大国としての権威を保とうと・・
百済滅亡の衝撃    191頁
守りの姿勢を視覚的に内外に見せつけるという観念的な権威誇示 221頁










■代償となるそれら
非物質的利得が
「高価」に保たれるよう ベースとなる天皇制イデオロギー価値体系が常に高揚させられていなければならない。  戦争を遂行する支配者や国家は・・243頁

■ 戦争は、支配階級とよばれる一握りの人々の自由意思によって発生するものではなく、その社会に生きるすべての個人個人が行う選択の集合とそれらの相互作用によって初めて成り立つものだ。
245頁


  2001年5月10日第1刷発行 2001年 6月28日第2刷発行


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面白い本っていっぱいあるのに 読む速度が遅い。