片輪車 | 寅月

寅月

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■平安時代の王朝貴族の乗り物は牛車である。
当時牛車の車輪が乾燥しすぎないように、車輪を外して川に浸した。
この風俗を意匠にしたのが片輪車。


説がある。
仏説阿弥陀経によるというのだ。
極楽浄土の池の蓮華は車輪のごとく、流水は仏教では輪廻のことわりを示す。
                 灰野昭郎著 日本の意匠 蒔絵を楽しむ



阿弥陀経 1世紀ころ、北インドで成立したと推定されている。
サンスクリット原典、漢訳、チベット訳が現存する。日本では、一般に『仏説阿弥陀経』(鳩摩羅什訳)を指す。
仏説阿弥陀経(ぶっせつあみだきょう)』1巻
姚秦の鳩摩羅什訳(402年ごろ訳出)。日本の浄土教の根本聖典の一つで、『仏説無量寿経』(康僧鎧訳)、『仏説観無量寿経』(畺良耶舎訳)とともに「浄土三部経」と総称される  wikipedia


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乾燥しすぎないように、車輪を外して川に浸した」なんて知らんかった。
絵に思いつきもしませんわ。
 片輪車の図案に意味合いを感じてはいました。
何やらドラマチック・・


      今ある多くのデザインも何百年も経つと意味を失うんでしょうね