監督:デヴィッド・ムーア
【キャスト】
レイ・ウィンストン
デヴィッド・ブラッドリー
エシー・デイヴィス
トム・ハーディ
最初は 恨みによる犯行だった。
しかし、いつしか フラストレーションを殺人で解消するようになっていた。
彼は、好きな女性に望まれながら、彼女を抱く事が出来なかった。
彼女は 次々と他の男を求め
彼は男達を剃刀で殺し解体した肉をパイの材料として彼女に渡す。
最初知らずに人肉入りパイを焼いていた彼女だったが、
彼女の男遍歴が梅毒を罹患、
その切欠で 彼を知り積極的な共犯関係となった。
彼はこの世を辛い世界と言い
地獄も信じてなかった。
彼の生を繋ぎとめているのは、共犯関係にある女だった。
そして、一人の男の存在があった。
親しかった男を、やむなく殺したが、殺害の意味を捨てられず、
伴に逃げる筈だったアメリカへと 女性を見送ろうとした時
その女性もまた、自らに絶望し主人公との生活のみに支えられていた事を知った。
彼は、望まれるままに彼女を殺し
彼は、その瞬間に 生きることの一切の意味を失った。
「何故 殺したのか?」
「殺せたから」
処刑が決まり、死の恐怖を語る看守に言う
「死はトモだ」
神を信じない彼にとって、
外科手術(当時の理髪師の仕事内容)によって慣れ親しんだ状態の変化に過ぎないノダ。
まるで髭剃りの続きを行うかのように、自らの頚動脈に刃を滑らせた。見応えのある映画だった。
