姉ダイアナは、毎年、夏休みにぐぐっーーと成長します。
ひろやがお腹にいると分かってから、赤ちゃん返りがはじまり、ひろやを連れて帰ってきてから、
かわいい
という思いはあったものの、
よだれを垂らして、汚い。
うんちをして、気持ち悪い。
なんかくさい。
そういうことを、平気で言っていました。
そんなこと言うなーー!
と怒ったり、悲しんだりする私に対して、父ギルバートは、
生理的に気持ちが悪いと思うことは、止められへんもんや。
赤ちゃんのおしっこだから、汚くないとかいう理屈は、大人の頭では分かるけど、ダイアナにそれを求めるのはあかん。
と言いました。
私が思う“理想のお姉ちゃん像”を、姉ダイアナに押しつけようとするところでした。
そして、ダイアナのペースを見守ってきました。
少しづつ、ひろやへの愛情が深まり、
かわいい > 気持ち悪い
となってきました。
それでも、おむつ替え等を手伝ってくれることもなく、吐いていても遠巻きに眺めるだけだったのですが、この夏から、自分の手に吐物がついても、
いいよ。いいよ。
ひろや 上手に吐けてる!
上手に、口のぶくぶくを出してよ・・・!
とか言いながら、私と一緒に、上手に吐かせてくれるようになりました。
なんだかね。“とってもお姉ちゃん”です。
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
3年前、そんなダイアナを、ひろやの療育センターに連れて行ったりして、ひろやのお友達に会わせることは、とても怖いことでした。
ひろやのお友だちを
気持ち悪い!
と言ってしまう可能性があったのです。
でもね、大丈夫だったの。
かわいいーーー♪
ひろやみたい♪
って言って、顔をツンツンしたり、周りをウロウロしたりして、かわいいって思ったみたいでした。
そして、家に帰ってきてから、
どうして、あの子は、ひろやと違うチューブがついているのか?
とか
あの子は、あんな風なのか?
というのを聞いてきました。
病気の人に出会った時、私たちは、遠巻きに見て、ジロジロ見ないように目を伏せ、失礼になるかもしれないことは、決して言わないように教育されてきました。
でも、それは違うね。
子どもの素直な反応を、ムリに止めたりせず、
あの子のお母さんに、お名前を聞いて、あの子と遊んでいいか聞いておいで。
って言えるような感じになるといいなぁ~と過去を思い返しつつ、今後を考えた夏でした。
で、タイトルの『人間が変わる②』に続きます。