バングラの長期収容者の一人からSOS(室内で問題が発生した際には、ICが鉄格子の取っ手を打ち鳴らすことになぅている)。Mr Singhと共に2回の部屋へ行くと、ICとバングラ1名が入口の側で待っていた。何故か他のInmateは遠巻きに見ている。バングラの手には折りたたんだトイレットペーパー...その手が震えている。無言で紙を差し出し、我々の前で静かに開いた。覗いてみるとゴマの周りに毛が生えている。何これ?まだ誰も声を出さない。もう一度覗いてみると、ゴマが動き出した。うげ!ダニだ!
一瞬にして全身さぶさぶ。バングラが毛深い腕を差し出す。うわっ!いるいる。1匹.2匹.3匹....すげ一いっぱいいる。彼は毛深いからダニにとっては格好の棲家であった。
Mr Singhが無線でドクターを呼び、その間バングラは荷造り。そう、完全隔離である。隔離といってもその場所がないため、PCルーム行き。彼のいた部屋は、急遽大掃除となった。どこでどうダニに集られたのか不明ではあったが、幸い同室者からはダニは見つからず、大きな問題にはならなかった。
それから1週間後、彼が帰ってきた。頭はスキンヘッド、眉毛を含む全身の毛を剃られていて、黒人のマネキンのようになっていた。