拘置所入所から4日目、いよいよ頭を丸めることに。バリカンで一気に刈られる。その間わずか1分程度。まさにあっと言う間。頭がすっきりしたところで同所内の大部屋へ移動。ここからはいよいよ団体生活が始まる。おおよそ30名ほどの部屋。各部屋にはRoom ICと呼ばれるリーダーがおり、朝昼晩の点呼の際、巡回看守への挨拶の掛け声を担当するほかは大した役目はないが、部屋内でトラブルが発生すると責任を取らされる。例えば、部屋内で喧嘩が発生すれば、当事者とICがPC Roomという懲罰用の独居房へ入れられる。PC Roomは、幅1メートル奥行き2メートルほどの部屋で、窓もトイレもない。備え付けのバケツで用を足すのである。自分がPC Roomの世話にならなかったのは幸いでした、というかホントよかった。

自分の入った部屋のICはインディア。一緒に入ったナイジェリアが180cmほどの強面(もちろん黒い)で、いきなりICと揉める。


IC 「お前態度でかいな、どこから来た?」

ナ 「ナイジェリア」

IC 「俺はここに入る前ナイジェリアを半殺しにしたんだ、覚えとけ」

ナ 「俺はインディア3人殺した(もちろんハッタリだが)覚えとけ」


ICびびったのか、この後、このナイジェリアはこの部屋の裏ICとなってしまい、同部屋の大半がインディアとバングラだったため、この様子を見ていた連中は、誰一人彼には逆らえなくなってしまった。(英語の分からないチョンコレンとコンタイは別、彼等は別世界の方々)。私?このナイジェリアなぜか私のことを慕っており、実質私がこのナイジェリアの兄貴分のような存在となってしまったのである。ラッキー。


この部屋では4日間過ごしたが、5メートルほどの高さに小さな窓があるだけで、なんとも気が滅入る。完全にもやし状態で、とにかく外の空気が、日差しが恋しくなる。なにもする気が起こらず(実際何もすることがないのだが)、ただただ眠る。眠った分だjけ刑期が減っていく...。

いつまでここにいるのかな?この先どうなるのかな?などと不安になっていると、古参の事情通インディアが教えてくれた。

「心配するなジャパン、直に俺たちは外国人専用収容所に行くんだ。そこに行けば、部屋には雑誌や文庫本、ゲームがあるし、外も見える、部屋に風呂も付いているぞ。ここよりずっと快適だ」、こいつは何と3度目の収容とのこと。事情通に納得。


拘置所8日目、いよいよ外国人専用収容所へ移動だ。そこから先への移動はないと聞く。どんなとこだ?ほんとに快適なのか?

まあ、ここよりましなことは確からしい....。