とりあえず拘置所へ到着。蒸し風呂のようなバスから降り、新鮮な空気にほっとしたのもつかの間、早速拘置所入所の手続きとなる。20人ほどが二列に並ばされ、支給されたユニフォームに着替える。(拘置所でユニフォームとは変だが、支給されたのは白の半袖Tシャツ、ブルーの短パンとビーチサンダルなのだから、ほかに表現するなら運動着かな)                                                             

着用前に看守の合図で全員両手を上げたり」足を開いて腰を落としたりと、ようは変なところに変なものを隠していないかチェックしているわけである。最初は照れもあったが、モタモタしてれば怒鳴られるわけで、ここは開き直って素直におかしなポーズをとることに...。色黒のインディア、バングラ、黄色のチョンコレン、ジャパン(もちろん私)が素っ裸で足を開いて前屈姿勢をとると、ジャーマンシェパードを連れた看守がていねいにおしりの中心を覗いていく。これには笑えた。ついでに犬はにおいを嗅いでた。

次は私物の袋詰め。所持品と衣類をビニール袋に入れて預ける。この時最初の悲劇が起こる。なんとコンタクトレンズは外さなければいけないのだ。聞いてねーよ!!と心の中で叫ぶも、仕方ない、規則は規則、泣く泣く外すことに。とたんに世界が変わる。そのあとは、いわゆるオリエンテーション。いろいろな説明をうけた後、各自番号を割り与えられた。私の番号は1257.今後、看守からはこの番号で呼ばれることになる。


ところで、この国にはいまだに鞭打ち刑がある。鞭といっても、Caneという籐製の鞭で、尻をたたくのであるが、オリエンテーション中にその説明ビデオを見せられる。色黒の蝶野のようなマレー系の大男が鞭を頭の上で回転させ勢いをつけて叩きつける様子を見せる。幸い、自分は服役だけでこの刑罰はなかったが、私以外はほぼ全員最低1回~多いやつで24回なんてやつもおり、皆、

このビデオを見た後はしばし沈黙。実際にこの刑を受ける連中を後々目の当たりにするのだが、詳細は後日。


一通り、オリエンテーションが終わり、3人ずつ別室へ移動。手首に自分の番号をプリントしたリストバンドをはめられる。続いて、

駅の窓口のようなところへ座らされると、中にはオフィサーが待っている。


オフィサー 「Your number & name?」

自分    「1257 sir . Im XXX sir.」

オフィサー 「Your sentence is 8 months, after cutting 5months and 11 days, Releasing on July 5th」


つまり、8ヶ月の刑期だったのが、日祭日やらなんやらを差し引いて5ヶ月と11日に短縮され、判決受けたのが1月30日だったので出所は7月11日となったわけである。 弁護士は6ヶ月だと言ってたがこれはうれしい誤算だ。そrにしてもあの弁護士はホントいい加減なやつだ。


もろもろの手続きが終わり、やっとお部屋へ。6畳ほどの窓のない4人相部屋で、星の国1、ナイジェリア1、マレーシア1、ジャパン1の組み合わせ。このナイジェリアとはしばらく行動をともにすることとなる。ここで二つ目の悲劇。各部屋には水洗トイレが付いているのだが洗面台もなければ水道もない。先住のマレーシアに尋ねると、カップを水洗トイレの水の出口にあて、トイレの水を流すではないか...。愕然!歯磨きもこの水を使うとのこと。無理だ、そんなことおれにはできない。結局この部屋には3泊したが、毎食時に出る紅茶を残しておき水分補給することとなった。もちろん歯磨きもできなかった。

この3日間はホントしんどかった。