夏は、暑熱と湿邪が盛んで調節を誤ると外邪が体表を侵犯し毛穴を閉塞し汗穴が不通となるから汗の排泄が阻害される。高温作業で湿気が強いと湿熱となり発汗が阻害される。高温で汗が出た時に水をかぶったりすると毛穴が閉塞する。つまり、汗の排泄が阻害されると汗疹を生じる。
⑴湿熱型
①特徴
熱が湿より重い場合で紅色の丘疹で周囲に紅暈をめぐらせ、刺痒を呈する。
②治法
黄苓湯+薏苡竹葉散等清熱利湿宣透薬を内服し六一散+桔梗等を外用を中心に対策する。
⑵暑熱型
①特徴
湿が熱より重い場合で小水疱で周囲に紅暈はなく、水疱壁は薄く白色で手で触ると破れやすい。
②治法
清暑湯や陰うん湯等解暑排湿利水薬を内服し、外用は鶏蘇散+竜脳膿で但し膿がある場合は青黛散を外用する。
