今日のテーマは目眩 痰濁中阻型です。
目眩の原因を中医学的に分類すると主に次の5つです。
肝火上炎型
氣血両虚型
肝腎陰虚型
腎精不足型
痰濁中阻型
痰濁中阻型
①メカニズム
飲食の不摂生が脾(消化器系)の水分代謝機能を低下させ体に余分な水分が停滞し痰湿(病的な水分)になる。痰湿は、清陽が昇り濁陰が降りるのをじゃまするので頭部を栄養が行かず代謝物がたまり目眩が起こる。
②症状の特徴
手足や体が重怠い、いつも眠い、鳩尾辺りがすっきりしない、悪心や吐気がある、食欲がない、回転性の目眩、頭重感、舌苔厚膩、脈滑。
③食治原則
痰湿を取り除く作用とともに脾の機能を補う作用のある食材を摂取する。
④食材
はと麦、小豆、大根、冬瓜の種、海苔、昆布、茯苓、蓮子の葉、陳皮、水母、藿香。