ポイント6 「心に届く声」
私は発声練習をたいへん重視しています。
それはなぜかというと、声にはその人のパワーがあらわれている
からです。
お腹から出ている声は、心に届きます。
最近の若い人はだらしない発声が多く、気になります。
あなたの声は、どうでしょうか?
それをチェックするいい方法があります。
携帯電話は音が聞き取りにくいですが、始終聞き返される人、そ
れは電波のせいではなくて本人の発声が悪いのです。
発声が悪いとモゾモゾ聞こえて耳に残らないから、何度も聞き返
されてしまいます。
早口で声が高い人は特にそうです。
言語明瞭の訓練を受けている人は、携帯電話でも声がハッキリし
ています。
それは声質がいい、悪いの問題ではありません。
訓練次第で声はいかようにも変わります。
居酒屋では、みんな大きな声で話をしていますね。
それは人間、楽しくなると声が大きくなるからです。
だから、みんな大きな声を出せるのです。
ただし、いつも大きな声がいいという訳ではありません。
ときには重々しく、あるいは声をひそめることも大切です。
大切な話をするときに甲高い早口では、軽々しくて相手を説得す
ることができませんね。
使い分ける場面を選ぶこと--それは、やはり感性の問題です。
もうひとつ、電話応対のポイントをお教えしましょう。
リーン。電話が鳴ります。
電話をとっての第一声。低く押し殺したような声で「はい…朝倉
です…」と、
ハイトーンで明るく「はい! 朝倉です!」。印象がまったく違
いますね。
もともと自分の声が低い人は、あごをあげて話すようにするとい
いのです。
落ち着いた声の方がいいときは、あごを下げます。
実験してみてください。全然違いますよ。
電話営業の場合など、声だけで何千万円の商談を成立させるので
すから、声は本当に大事です。