笑いのすごさ
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人間だから、悩むこともある。くよくよすることもある。
イライラすることもある。マイナス感情を引きずることもある。
それが人間。
昔から、人間は感情の動物と言われる所以だ。
しかし、その感情に翻弄され続けていては、人生を台無しにして
しまう。いかに感情をコントロールし、上手に立て直していくか、
その術を知っているのと、そうではないのでは、大きな差が出て
くる。
いかに、自分を自分で律することができるかが、大きな鍵である。
この自己コントロールの大切さを、私の命の恩人沖ヨガの創始者、
沖正弘先生は、繰り返しおっしゃっておられた。
No.358仕事に効くヨガの項でも触れたが、仕事で生産性を上げる
には、いかに自分の感情をコントロールするかが、とても大切だ。
つまり集中力を高めていくことが鍵となる。
私は、たまたま大病というキッカケでヨガと遭遇したが、これが
人生の最高の宝となっている。そこから得たものが、どれだけ今
の私を支えているか。
なぜなら、どん底に落ち込んでも、他物に頼ることなく、何度も
這い上がることができたからである。
試練や逆境は、人を強くしてくれる。
一方、押しつぶされてしまう人もいる。絶望の淵に立たされて、
自ら命を絶つ人もいる。あるいは、睡眠薬や安定剤に頼り過ぎて、
その副作用でどうしようもなくなってしまい人生を棒に振ってし
まう人もいる。
私ももしヨガに出合ってなかったらそうなっていたかも知れない。
ヨガの中では、心と体、そして呼吸、食事、言葉のコントロール
を説いている。総合的な知恵にあふれているから、その相乗効果
は計り知れない。
中でも私たちの意識と無意識を結ぶ呼吸の操作は、扱い難い感情
をコントロールする切り札だ。
沖正弘先生の著書「ヨガの喜び」から一部引用する。(以下引用)
人間はうれしいときにはうれしいような呼吸、悲しい時は悲しげ
な呼吸をする。これは動物でも全く同じだ。呼吸は命の言葉であ
る。だから呼吸を変えれば、気分も変わる。
例えば、
・くつろごうと思ったら、吐く息に力を入れる。
・心を落ち着かせたいなら、呼吸をゆっくりと深くする。
・不快感が続くのは、胸筋が萎縮し、副腎ホルモンの異常が原因
だから、体を後ろへ強くそらして新呼吸をする。
・不安な気分が続くのは、腎臓が弱っているためだから、後ろへ
反身になりながら呼吸をする。
・決断心がつかない時は、脚を腹筋に力を入れて、強い呼吸を一
気にする。
だから、呼吸は心身をコントロールする鍵になる。呼吸は、心身
の変化に先んじて変化するのだから、呼吸を正せば健康にもなれ
る。 以上引用。
そして、深く強い腹式の深呼吸は、気分を一気に変える。
その典型が気合と笑いである。
どんな時も気合を入れると、一気に気分が変わる。
また笑うと心が明るくなる。笑いが一番だ。
機会があれば、私の主宰する楽笑ヨガに参加してみるといい。
腹の底から笑える。そして気分が一変する。
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