今日のテーマは、脈の浮き沈みと防御作用です。
脈の位置が何故変化するのかを防御作用との関係で説明させて戴きますね。
防御作用とは、体表を保護し外邪の侵入を防ぐ働きを言い衛氣がその役割をおります。また、邪氣に対し正氣と呼ばれ、正氣が充実していれば邪氣の侵入を防ぐ、あるいは侵入されても邪氣を排除するので治ります。逆に正氣が弱く邪氣に押し込まれると病氣が進むことになります。
正氣が体表に侵入された邪氣の排除に向かうと氣血も総動員されるので脈が浮き体表に近づき、正氣が邪氣に押し込まれる氣血も押し込まれ脈が沈み奥に位置することになります。