責めるのか。
攻めるのか。
「行動」を正したいのか。
「人柄・性格」を変えたいのか。
部下の自信を奪い、
やる気を失くさせるのは簡単だ。
徹底的に罵倒し、劣等感を植え付ければいい。
人前で恥をかかせる・・・という手段もある。
上司
「〇〇さんと、連絡はとれたのか?」
部下
「まだです」
上司
「あれから何日経っていると思っている」
部下
「申し訳ありません、昨日電話をしましたが、
外出中で話ができていません」
上司
「何回、連絡をとったんだ!」
部下
「1回です」
上司
「なぜ、そのままにしておくんだ」
部下
「申し訳ありません」
上司
「やる気はあるのか?」
「何をやっているんだ!」
「前も同じことをしただろう!」
「段取りが悪すぎる」
多くの言葉を発することで、上司の怒りの感情が、
更に更に増していく。
収まりどころが見えない。
上司自身もコントロール不能状態。
部下になんと答えさせたいのか。
部下をどこに導いていきたいのか。
もし、このやり取りが、1対1ではなく、
人前でだったら・・・。
部下はどんどんやる気を失っていくのだろう。
恐ろしいことに、
上司はこれらを部下に実行できる。
「権限」として与えられている。
上司はその気になれば、
簡単に駄目な部下を作ることができる。
その気がなく、
無意識な行動だとしたら。
もうそれは上司の自己防衛、自己満足の域、
権限の私物化に過ぎないのだろう。
権限・・・、恐ろしい権利・権力の範囲だ。
「権限」は「あなたに与えられたものではない」
「部長、課長、係長という
会社から与えられた立場・肩書きに与えられたもの」
という上司の教えを今一度、刻み込む。
ある経営者の言葉が沁みる
「ときに、猛獣使いがライオンや
トラを鞭で動かすかのように
部下を厳しく叱責することに
快感を覚えているのではないか」
『権限の私物化?!』
一言の重み、狙いの有無。
軽くとらえるな、管理者のその一言次第で
部下の自信を奪うこともあれば、
自信をうえつけることもできる。