感性論哲学「境涯論」
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意志と愛の哲学から人格論
そして境涯論へ
小我から大我へ
人称的自我の世界から理念的自我の世界へ
子の感性の原理においた根源的統一の論理学の体系が西洋人をも包摂し、
世界精神として世界人類の新しい指導原理となるであろう。
境涯とは、その人の全人格的な成長の水準のことです。
境涯論は、人間的な成功と幸せをどのように手に入れるかを人間の心境・心・人格がどのような段階を経て成長、発展するのかを体系化したものです。
人間性の成長とは、理性が成長することではなく、感性である感じ方・本音・実感が成長することです。
人間は自分だけが幸せになるのではなく、まわりの人を幸せにする力を持って、初めてほんとうの幸せを実感できます。
人間はひとりでは生きられない社会的な存在なので、自分も他人も幸せにする力を養うことで、初めて人間の境涯は成長します。
この力が「人間力」と言われるものです。
人間力には、内的人間力と外的人間力があります。
内的人間力とは誰もが命の内側に持っている基本的な生きる力の5つです。
1.理性に基づく知力
2.感性に基づく気力
3.肉体に基づく体力
4.意志の力
5.愛の力
外的人間力とは、政治力・経済力・教育力・文化力・軍事力(危機対応能力)の5つです。
境涯とは、その人の人格がどの程度まで成長しているかをあらわすもので、
境涯を極めるためには、基本的な人格をつくり、さらに人格を鍛え磨く努力を継続的に行なう必要があります。
西洋には、境涯という考え方は、ありません。
人格にあたる言葉もありません。
西洋では、人間性や性格・個性は、神によって与えられ固定化されていて、努力して成長させるものではないと考えられています。
感性論哲学は、人間であることを大切にし、人間であることに感謝して、人間を生き抜く哲学です。
人間を生きるとは、不完全であることを肯定し、不完全を生き抜くことです。
境涯論は、不完全を生きるしかない人間が、人間の格を追求し、人間としての成長していく道筋を七つの段階に分けています。