とうとうこの日がやってきた・・・・。
卒業式・・・・。
朝からみんなソワソワしている、下の子供達は
一足先に学校へ向かった、卒業する姉ちゃんと私達は
その一時間後に集合するようにと、お便りを貰ってきていた。
妻は化粧に必死だ、とてもではないが今の格好は
誰にも見せられたものではない
娘は中学校の制服を早々と来て用意していた、いつもより何となく
おとなしい、そのまま部屋に入ってピアノを弾き始めた、
落ち着かない様子・・・曲は「SUMMER」
今日のこの日に相応しい曲に感じるのは私だけなのか、目頭が熱くなる。
6年間いや、生まれてからの娘を自分の頭の中でスライドショーのように
思い浮かべてみた。
小学校生活の、この半年間、娘の嬉しそうな顔が見られたのが一番うれしい、
娘なりのがんばりに胸が痛くなる。
そんな娘が今日卒業証書を貰う・・・・。
妻の用意が整い、出発。
いざいざ学校へ こんな時期だというのに今日は吹雪だ。
学校へ着くと娘が友達を見つけ車から降ろしてくれと騒ぐ、
車を止めると友達のほうへ一目散に走っていった、
妻と目が合い安堵のため息をお互いについた。
受付をしているといつもの先生達も今日は緊張ぎみの様子で待合室を
案内してくれた、そこで30分ほど待たされて式場である体育館に入ると
在校生達が歌の練習をしていた、その歌を聞くだけで目頭が熱くなる、
昨日から少し悩んでいた事があった、一番前の席に座るとカメラ位置としては
最高の場所だろうが、万が一、泣くことになると何処からでも見られてしまう・・・
涙のこと等あっさり忘れていた、一番前の席に着くと私の横には教師達の席が
こちらを向く形で座っていた、一瞬昨日の事を思い出し、後ろの席を探したが
順番に席が埋まってきて泣いたらバレバレじゃな~い、まいったぁ・・・
なんて思いながら時間が刻一刻と迫ってくる。
会場も静まり返っている。
カメラも準備オッケー!さぁ~来い!
体育館の扉が開く、卒業生が入場してくる、担任のあとに続いて・・
娘が先頭だカメラに捕らえながらその姿を追う、でも直視できない。
顔を上げると涙が溢れそうになる、ここで泣いたら卒業生の親
第一号になっちまうから堪える・・・・何とか山は越えたようだ。
まいった・・・最初からこれでは先が思いやられる。
式が粛々と始まる中、娘の授与の時が来た、涙を堪えれば堪えるほど
咽び泣きそうになる・・・厚めの汗拭き? タオルを用意してきて正解だった
顔半分をそれで覆うと少々のしゃくりも鼻水も吸収してくれる・・・・。
卒業証書を貰った娘が微笑みながらステージから降りてくる、
授与が終わると思い出を歌にこめて卒業生が歌う
もうタオルを口元から離すことが出来ない状態になっている・・・。
この9年間いじめでどれだけ娘、私、女房で苦しみ泣いてきたことか・・・・
こんな苦しみを味わなくても普通に卒業を迎える子供達がいる中で
遠回りだったけど、やっと落ち着いたこの状況、
この卒業式は夢を見ているくらい
嬉しかった。
幸せだった。
本当に、本当にこのままでいて欲しいと
何十回、何百回と願いました・・・・・。