2020.11.17 古田武彦記念古代史セミナーに参加してきました。その1 | 棟上寅七の古代史本批評

2020.11.17 古田武彦記念古代史セミナーに参加してきました。その1

●14日早朝起床し、5時36分のJRで香椎駅を出発し福岡空港に向かいました。八王子の大学セミナーハウスの会場に11時半までに到着するように、前日経路を念入りに調べて、予定通り到着出来ました。

羽田から京急で品川、JRで渋谷、井の頭線で明大前、京王線で北野、京王バスで野猿峠、徒歩500米でセミナーハウスに無事到着。

 

それにしても東京近郊を移動するには体力が必要だ、ということを痛感しました。特に渋谷駅でJRから井の頭線への乗り換えは、工事中ということもあり、階段の昇降個所が多く、足にこたえました。トータルこの日は9036歩というスマホの記録でした。

夕食後、足元がおかしく、見てみると靴底が剥がれかけていました。慌ててありあわせのビニール袋を縄状にして応急手当としたのですが、目立ちます。たまたま紺色のマスクを持っていましたので、靴にもマスクをかぶせて、なんとか次の一日を過ごすことができました。

コロナ対策のマスクが役に立ちました

●会場は昨年に比べ4割程度の出席者で、大きなスクリーンにリモート参加の方々が写されていました。

盛りだくさんの意見発表に、参加者の方々からの質問や意見発表を優先して自分の意見はなるべく控えるように心がけていました。

開会に当たって荻上実行委員長の挨拶

ただ、意見が切れて、問題点と思われることについて意見が見えない場合、今回のセミナーで何度か挙手して意見を述べました。

 

その一つが内倉武久氏の論考です。“倭人伝に見える二つの奴国は、「奴=do」であり、室見川河口の山門と筑後川河口の山門であろう”というように主張されていました。

そこで、昨年のこのセミナーで京大の冨谷先生の著作『漢の倭の国王から日本国天皇へ』で、同じように「奴=ド」とされていることについて、私は異議を唱えました。

“和語の「と」の発音に、「ト」や「ド」に充てる漢字はたくさんあるのに、「ト」に「奴」を充ててしまったら、和語の「ヌ」に充てる漢字が無くなる。「ヌ」に近い発音の漢字は全て「奴」由来の怒・努などであり、陳寿がそのような問題がある「奴」を「ド/ト」に充てる漢字に選ぶはずがない”と述べています。

 

しかし今回、内倉さんは論考だけの発表で、代読の方からの発表でした。そこで、この私の説を否定できる内倉さんの説明が欲しい、とご本人にお伝えするよう発表者の方にお願いしました。

 

●新しい歴史教科書(古代史)研究会のホームページのURLは次です。

http://torashichi.sakura.ne.jp/