石母田さんの本はくたびれる 28.5.23 | 棟上寅七の古代史本批評

石母田さんの本はくたびれる 28.5.23

●先週金曜日、昔の会社の九州支店のOBの懇親会に、本社からも幹部が大勢見えて八幡のホテルで行われました。
丁度、九州支店の新社屋の竣工ということで、本社から社長さん以下が見える、というのでOBも呼んでいただいた、という次第のようです。
総勢百名以上で、社友代表で挨拶を、といわれ、いい加減な挨拶をして、2時間近く立ちっぱなしでのパーティでした。40年前の上司だったH氏はじめ、お年寄りの方々は早めに引き上げられていました。
社長・副社長・専務などと肩書はたいそうなものですが、20年前には部下だった面々なので、腰の痛みも気にならず、気楽に終わりまで歓談できました。

●土曜日、久しぶりに豊前方面に道の駅巡礼に出かけました。宇島に新しい漁協の直販店ができる、と聞いて出かけたのですが、来月7日に開店だそうでした。漁師あつくる食事の店は営業していましたので昼食。甲イカずくしの定職を食べた奥様の評価は、新鮮で味は良いけれど値段が博多並み、もう少し安ければ、ということでした。ちなみに寅七が食べたイカ刺丼1300円はリーズナブルと思いましたが。


来月移転し新装開店する漁協直営「うのしま豊築丸」賑あっていた漁協直営店

●そのあと、豊前自由市場という直販店を訪ねました。10年ほど前に買ったすり身の天ぷらが今も同じ味で同じ70円だ、と、10枚も買っていました。ずいぶん前の値段を記憶しているわが奥様の記憶力に改めての驚きでした。

●このところ好天続きですが、どうやら下り坂です。折角段取りした高校同期のコンペが雨天中止にならなければよいが、とこればかりは神頼みです。

●石母田正さんの唯物史観について、『歴史と民族の発見』という著書を見つけ読んでみました。読んでみた、といってもちょっとくたびれる本で、津田左右吉の史観を批判しているところなども含め、観念論的なというか議論のための議論の感じの本です。
60年以上前に学寮でこのような議論をした時代もあったなあ、と昔を思い出させる本ではありました。

●昨日の古代史の会で『卑弥呼は福岡市付近にいた』という本の著者萱島伊都男氏の講演を聞きました。
有田遺跡出土の絹が本邦最古の絹、という本の内容ということもあり、「有田町おこしの会」の方々も多数見えて、いつもの倍くらいの出席者でした。
布田順郎・古田武彦・山田宗睦などの意見をまとめたもので、特に目新しい知見が入っている本ではありませんが、著者が地元修猷館高校出身ということもあり、地元町おこしグッズとしては使えるように思いました。