腹のたつ話。 | アメーバ公式ブログ「TORAPPACHI!」

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トト17歳♂茶トラ白。おはぎ2歳♀サビ。もなか2歳♂茶トラ。猫3匹との暮らし。

今日、トトララの乳母さまである、「くるねこ大和 」さんの所で、こんな記事 を見つけました。
作家、坂東眞砂子が、日経新聞に書いていたコラムです。
私はこの記事を見て、とても腹をたてています。
こんな記事を載せた日経新聞にも、です。
このブログを見にきて頂いている方は、猫好きな方がほとんどだと思います。
猫好きな方には腹立たしい記事ですが、もし良ければ読んでみてください。

この人の本、買ったことなくて良かった。
ほんとはこのブログでは楽しいことばかりを書いていたいので、この坂東眞砂子のコラムに対しても、自分の意見などを語るつもりはありませんでした。
しかし、あまりにも腹がたち、一晩たっても怒りが収まらないので、やっぱり文句を言うことに決めました。

この人がこの酷いコラムで主張している、
「虚勢や避妊手術は可哀相」という考え方。
そんなこと、今更この人に言われなくても、私だって思っています。

繁殖を目的としない限り、猫を飼っている人のほとんどはあらゆる理由のもと、避妊・虚勢手術をしていると思います。
もちろん、それは自分たち人間のためだけではなく、今の環境でこれから生きていく愛猫のためでもあります。

それでも、多くの人は、避妊・虚勢手術を終えた愛猫に対して、心の中で「ごめんね」と言っているのでは、と思います。
それは、虚勢・避妊手術が「現状で最も適切だと思われる手段」ではあるけれど、「猫にとって最適な手段」ではないだろう、と感じているからだと思います。

…虚勢や避妊をせず、愛猫の繁殖を自然に任せる。
産まれてきた子猫を、飼い主が責任を持って育てるか、責任を持って里親を探す。
そういう行動が出来る人ならば、それもまた一つの形かもしれません。
けれど現実問題として、それが出来る環境を持つ人なんて、ほとんどいないのです。

だから、この人のように「産ませては捨てる」人間や「猫80匹SOS 」の女性のように、「産ませては放置(=死)」という人が後を絶たないないのだと思います。

避妊・虚勢手術には人それぞれ思うことは違うと思います。
でも、この二名のような行動が正しいとも私は思えません。

この人は妊娠できない猫が可哀相なのでしょう。
子供を産めない猫が可哀相なのでしょう。

では、産んだ子供を奪われ殺される母猫は可哀相じゃないのでしょうか。
授かった命を、不安や苦痛の中で絶たれる子猫は可哀相じゃないのでしょうか。
この人の家にいる以上、何度子供を産んでも、この猫は自分の子供を育てることはできません。
母猫にとって、最も大切なのは自分の産んだ子猫であって、飼い主ではないはずです。

この人は、愛猫に「子供を産める自由」を、与えてるつもりになっているのでしょう。
自分が汚れ役をやることで、猫を幸せにしてやってるつもりなのでしょう。
勘違いだと思います。

愛猫や愛猫が産んだ猫、みんなが健やかに生きていける環境を作れてこそ、初めて「虚勢や避妊手術は可哀相」という言葉が言えるのではないかと思うのです。

それが出来ずに、愛猫の子供を殺しているこの人にはどう言い訳しても、猫(動物)を飼う資格はないと思います。