ローコスト住宅“虎の家”の田原虎彦です。

前回までお伝えして参りました、神戸市で施工中でした“虎の子の家”(H様邸)の竣工写真のご紹介です。

先月の6月中頃に竣工お引き渡しを致しました。

外観とルーフテラス、バルコニーの写真です。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 竣工01

内部の主な居室の写真です。

左側が2階LDK、右上が3階南側洋室、右中段は3階北側洋室と廊下になります。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 竣工02

着工時にご紹介した平面図を再掲します。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 プラン

約16坪の敷地で、一方は位置指定道路ですが角地指定ですので、住居系の用途地域ですが70%の建築面積です。一方の市道は6.5mの幅員があり北側ですので、南側に階段室(塔屋)を設けることで高度地域の北方向の斜線を避けました。

“虎の子の家”の標準タイプは28坪ですが、5坪(10帖)広い33坪です。駐車場を居室としましても容積率の200%をほぼ使い切ります。

法規制に対しても恵まれた敷地ですが、お客様のたってのご要望のルーフテラスや屋根裏収納などのオプション工事、また駐車場とのアクセスの玄関収納室などを盛り込んでいただき、プランニング的にもコストの面でも“虎の子の家”の一つの指針を出して頂きました。


次回からは、大阪府で建築中の“鉄人の家”の施工状況のご紹介です。

よろしくお願い致します。


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ローコスト住宅“虎の家”の田原虎彦です。

引き続き神戸市垂水区の“虎の子の家”の施工状況です。今回は防水工事と内部仕上工事です。

ルーフテラス及びバルコニーのFRP防水の施工状況です。

下地の耐火ボードを水勾配2%以上の傾斜をつけて施工した上に、2層のFRP防水を施します。2階建ての場合はグレー色の表面補強仕上げのトップコートで終わりですが、準耐火仕様の3階建てはこの上に磁器質のタイルを貼ります。

床面がすこしザラザラとしているのは、タイルを貼りやすくする加工のためです。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 防水

屋根は厚みが0.35ミリのガルバリウムの塗装鋼板による瓦棒葺きです。

軽量という点での構造体の耐震性への利点と、耐久性では飛来物による破損以外は錆びることなく半永久的な防水性が有ります。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 屋根

こちらのお客様がお選びになったフローリングは、好評の健康増進フロアです。人気の広幅溝で家具調塗装、窓が映り込んでいます。柄もフローリングではめずらしいウォールナットです。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 フローリング
内装の下地工事の状況です。準耐火仕様の場合階段の桁は耐火ボードの内側へ施工します。
右はオプション工事の屋根裏収納用のはしごユニットの取付状況です。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 仕上1
内装下地の耐火石膏ボードは壁用、天井用共に厚みが15ミリですが、天井は強化石膏ボードを使用します。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 仕上2
シックハウス対応のホルムアルデヒドの放散値が最も低いF☆☆☆☆のパテや接着剤を用いて壁紙の施工を行います。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 仕上3
今回の施工状況の記事はここまでです。
次回はいよいよこちらの“虎の子の家”の竣工完成をお伝えいたします


よろしくお願い致します。


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ローコスト住宅“虎の家”の田原虎彦です。

更新の間が空きましたが引き続き神戸市垂水区の“虎の子の家”の施工状況です。

今回は構造体工事の2回目です。

プレカット工場から納入される構造材料には、全てエンジニアリングウッドの規格等級のラベル又は刻印が記して有ります。

土台・柱・通し柱・梁の表示ラベルです。

強度の等級、樹種、寸法などが記して有ります。

ホルムアルデヒドの放散値のF☆☆☆☆とは、JAS(日本農林規格)においてホルムアルデヒドの放散が最も少ない値であることの印です。

関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 構造-1

構造用合板にはの規格等級の刻印があります。

床は28ミリ、壁は9ミリ、屋根は12ミリの厚みのものを使用いたします。

全てが特類合板と構造用の中でも最も規格の高いものです。また、こちらも全て4☆☆☆☆です。

取付の釘のピッチもチェックします。壁は150ミリ以下で確実に釘を施工しています。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 構造-2

耐力壁の筋かい(斜めの材料)は構造計算によりその位置と種類を算出します。

応力のかかる場所によって斜めだけのもの、たすきに掛けるもの、又は其々と合板を併用するものと場所により使い分けます。

筋かいは2階建ての“虎の家”の各タイプでは基本的に使用せず、合板のみの耐力壁になります。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 構造-3

次に、柱脚や柱と梁の接合部以外の金物の使用箇所とその種類です。

屋根の下の小屋梁の水平の構成面には要所に、火打ち梁と呼ぶ斜材を取付け水平面の強度を確保します。また屋根の垂木をひっぱるあおり止めの金物、大きな垂直の力が掛かる柱の下に設ける土台へのめりこみ防止のプレート金物などを用います。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 構造-4

駐車場の大きな開口部に設けた耐震開口フレームです。

長いボルトにより周辺の柱と梁と一体になった様子です。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 構造-5

基礎と土台の間の通気用の基礎パッキンの隙間から、ネズミやイタチが床下に進入するのを防ぐために、防鼠材というネット状のものを取り付けています。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 構造-6

構造体の工事が完了しますと、土台から1mの高さまで柱と合板面へ、防腐及び防蟻の薬剤を散布施工します。

この後、断熱材や内張りのボードの施工へと入って行きます。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 構造-7
ここまでが、構造体工事の施工状況です。

次回は屋根や防水工事そして、内装工事の状況をお伝えいたします


よろしくお願い致します。


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ローコスト住宅“虎の家”の田原虎彦です。

今回も引き続き神戸市垂水区の“虎の子の家”の施工状況です。

今回は構造体工事の1回目です。

3日間の建て方工事の施工状況です。途中雨模様に悩まされましたが何とか3日目に上棟を迎える事が出来ました。

まずは土台の設置状況です。

土台の材料はリロアリに強く、腐朽性のあるヒノキ科の米ヒバ(イエローシダー)集成材を使用しています。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-建て方01 土台

いつもの柱の芯に差し込むことになるパイプ状の柱脚金物が、あちこちに飛び出ています。

基礎と通し柱及び1階の柱を柱の芯で直接に接合します。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-建て方02a 土台
一箇所で36kNの耐力が有ります。

今回の“虎の子の家”はより大きな引抜き力と軸力に対応する為、下の写真の柱脚金物を建物の角に5ヶ所設置しています。

一箇所で63kNの耐力が有ります。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-建て方02 土台

一階の床版の設置です。床用の断熱材を下に施工しています。

床用の構造用合板は、各階共厚みが28ミリ有ります。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-建て方03 1階床

2階の床版をステージに3階の柱・梁を施工しています。

都市型の限られた敷地の場合、材料の搬入と置き場所にかなりの制約を受けます。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-建て方04 3階梁

3階の床版で小屋梁を施工しています。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-建て方05 R階梁

こちらのプランは屋上にルーフテラスと3階の天井裏に屋根裏収納が有りますので、小屋梁の上に各所の床になる床版を施工しています。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-建て方06 R階床

ルーフテラスに出る為の階段室(塔屋)の部分の構造体です。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-建て方08 PH階

足元に戻りますが一階の駐車場入り口の耐震開口フレーム(2フレーム)の柱脚と上記の柱脚金物の部分です。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-建て方11 部分

大工さんが上棟のお札のお飾りをセットしているところです。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-建て方10 御札

上棟日(3日目)の午後からは快晴となりました。

主な材料をクレーン車で入れ終わり、防護ネットを閉じての全景です。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-建て方09 全景
今日はここまでです。

次回は構造体工事の2回目をアップ致します。


よろしくお願い致します。


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ローコスト住宅“虎の家”の田原虎彦です。

前回に引き続き神戸市垂水区の“虎の子の家”の施工状況です。

今回は基礎工事です。

基礎下の砕石が完了した状況写真ですが、砕石がところどころ途切れているところが前回お伝えした柱状改良体です。円柱状の改良体の頭があちこちに丸く見えていますが、この上に直接基礎が乗るように施工します。

レベルは各所でかなり正確に出ました。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 基礎床付け

今回の3階建て“虎の子の家”のプランは間口方向が3間弱あるので、以前お伝えした大阪市住吉区の標準の間口2間のタイプと比べて、応力が分散するので基礎の配筋は比較的少なめです。基礎の立ち上がりの幅は15センチです。

駐車場とのさかいの壁部分の基礎断面図です。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 基礎詳細図

駐車場の土間コンクリートは直径16ミリの鉄筋が15センチ間隔で縦横での配筋です。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 土間配筋

2連の耐震開口フレームの配筋とアンカーボルトです。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 開口フレーム配筋

居室部分の配筋です。土間は13ミリの鉄筋が15センチ間隔で縦横、立ち上がりの縦筋は10ミリの鉄筋が20センチ間隔です。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 配筋部分

配筋完了時の全景と基礎工事完了時の全景写真です。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 配筋全景

関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 基礎全景

建物角の柱脚金物と耐震開口フレームの足元部分です。

アンカーボルトが数多くセットされています。
関西にローコストで素敵な家を建てる為のブログ-T3 33-A1 基礎部分

今日はここまでです。

次回は構造体の建て方の状況をアップしてまいります。


よろしくお願い致します。


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