ガンが見つかり肺を取ってから、あっという間に3ヶ月。常勤で仕事をしていた時より周りの友達と関わる時間や自分だけの時間も増えていい意味で時間が過ぎるのがゆっくりに感じる。ただ寝て終わる日も多いけど、それだけ1日1日が充実した日になってるんだと思う。

ガンになって本当に感謝しかない。たぶん体の病気が見つからなければ、ゆっくり休めなかった。精神を病んで傷病休暇をもらったとしても、いつ復帰できるかとか考えるだけで辛いもの。今もいつ戻れるとか体もいうこと効かないし将来の不安もあるから十分とはいえないけど、体の影響とか体力がという言い訳が出来るし、職場も若くしてガンで手術や病院通いが続いてる事実があるからゆっくりで良いよとしか言いようがない。なので私自身も急いで常勤に戻らなくても良いという心の余裕があって、精神的にも休めてとても穏やかでいられるとのだと思う。

なので今が1番幸せ。自分をみてくれる病院があって、病院では親身になってくれるスタッフさんたちがいる。親や弟の心配よりも自分優先で考えるしかないから無理して実家に帰らなくて良いし。自由になったとはいえ、結局気を遣って生きてしまってたのかも。

今までの街の病院や初診で勇気を出して行ったとしても辛い思いをした。特に婦人科の病院では二言目には妊娠は?結婚は?って。検査上問題ないからまた何かあったら来てと調子悪くて時間を作って予約して行ったのに帰される。ただの生理不順や腹痛や嘔吐がひどくて病院かかりたいのに結婚も出産も予定ない人はどこも邪魔な扱い。子宮には物理的に問題なしでおわり。毎月の生理終わってからの調子落ち着くのは1週間くらいでほぼ辛いから、ホルモンや血液や栄養とか何かしら影響あるのかとか薬や対応方法も相談すらさせてもらえない。とあるクリニックでは出産予定のある人しか受け付けない電話で拒否られたこともある。この恨みは絶対忘れない!!(笑)知り合いからは一度癌になった人は、今後出産予定とかあれば大学や総合病院しかかかれないと言われたことで、町中の妊婦大好き婦人科に相談しなくていいと思えただけでもホッとした。もしも婦人科にかかりたければがんセンターには生活の相談窓口があるしそこでみてくれる病院を聞いて紹介してもらえればと思えるだけで気持ちが楽。

きっと世の中不安が多くても相談や頼る場所もないから病む人が増える一方なんだと思う。仕事もお金も老後や家族とかそりゃ言い出したらきりがないけど、ただ死にそうになった時だけ生きる治療だけされる。だから希望も夢も持てなくなるし踏み出せなくもなる。それを悟ってるだのだらけてると言わせる世の中の方に問題あると思う。

がん治療には限界があるし多くの人が亡くなってるけど、他の病気よりは質を考えてくれている気がする。治療の選択や予後や余命の提示。誰しもいつかは死ぬし、それを考えさせてくれる時間を貰えるってありがたい。がん細胞を抑えられないということは、肉体の限界でつまりは寿命と納得できる。現代の平均寿命は当時の人の多さと無理に治療で伸ばしただけの数字。人間の本質の余命って今の平均寿命は行き過ぎだと思ってる。周りからまだ若いのにそんな簡単に死なれたら困ると言われるけど、逆に人間としての寿命が少しずつ来てくれているだけ。

たぶん今までたくさん頑張ってチャレンジして苦労も経験して、だから穏やかでもいれるのかな。きっと死ぬ時気になることはあったとしても、やれることはやったと思えるはず。まだ先はあるけど、今の自分に誇りをもって残りも自分の思うままに生きてみようと思う。