台湾総統選は13日投開票され、与党・民進党の頼清徳（らいせいとく）副総統（64）が最大野党・国民党の侯友宜（こうゆうぎ）・新北市長（66）や第三勢力・台湾民衆党の柯文哲（かぶんてつ）・前台北市長（64）を破り、初当選した。台湾統一を掲げる中国が圧力を強める中、後ろ盾となる米国との連携を深めた蔡英文総統（67）の路線継承を訴えて支持を広げた。中国は「民進党政権は独立をたくらんでいる」と対話を拒んでおり、中台の緊張は当面続きそうだ。 【毎日新聞）
世界が注目する台湾総統選で与党・民進党の頼清徳（らいせいとく）副総統が当選しました。1986年に台湾が民主化されて以降、同一政党から総統が３選されるのはこれが初です。民進党は中国と距離を置く政策で中国共産党は”独立を企む国家分裂・反中勢力”と見なしていますが、親中とされる国民党でさえ支持者の大半は統一を望まない現状維持派です。民進党支持者の中にも中国との経済交流には積極派も多いでしょう。
日本では独立か統一か、の２極で語られる事が多い台湾世論ですが実際にはそん単純な話ではなく非常に複雑です。もちろん、民進党が３選出来たのは香港での事態が大きく影響したのは確実です。中国共産党の台湾世論分断工作は失敗している、とは言えそうです。
但し野党側が分裂したのも与党には有利に働いたのも事実。野党統一候補が誕生していたら選挙結果は変わった可能性もある。
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