7月末にヤフオクで落札したクラド200XG
このモデルは国内未発売で、この前日本でも発売になったクラドDCの遠心ブレーキモデルです。
現在、シマノのバス用ベイトリールラインナップを見ると70番クラスと150番クラスがメインでなかなか200番クラスのリールがありません。
200番クラスというと、カルコンシリーズやアンタレスDCMDというハイエンドモデルしかなく、今回クラドも加わりましたが、やはりDC搭載の為多少値段も上がります。ちなみに自分の落札したクラドは1万円台半ばの価格でした。
なぜ200番?
というのも自分の使用目的がシーバスのビッグベイトを使った釣りなので、PE3号がそれなりに巻きたかった、というところが大きいです。正直、3号を巻くだけなら150番でも100m巻けるので十分なんですが、ボートシーバスやカヤックフィッシングで1シーズン使うとなるとリーダー交換のたびに数メートルPEラインをカットしている自分としては少し心許無く、万が一のトラブルの際に釣りができなくなることを防ぎたかったんです。200番だと130〜140mほど巻くことができるので、先をカットしながら使っても十分なライン残量でシーズンを終えることができます。
中価格帯で抑えたい理由
自分の場合、カヤックで使用することが多く、ボートよりも水飛沫がかかるため、心情としてあまり高級リールを使いたくないからです。特にアンタレスDCMDはベアリングが錆びやすく、海での使用はどんなに水洗いと乾燥、グリスアップを毎回するなど手間をかけても少し延命できるかどうかであり、そもそもスプールを外すためにドライバー必須なこともあって今シーズンはお蔵入りとなっています…
カルコンについては遂にXGが出ましたが、それでも巻きは遅い方でナロースプールで糸の減りも早く、キャスト後はさらに遅くなります。風下に投げることの多い船からの釣りではラインスラッグの処理など巻きが追いつかなくなることも多く、ビッグバンディットなどのジャークベイトがかなり扱いにくくなってしまいます。ただ見た目のかっこよさは最強だと思っています。レイクトラウトで使用しているカルコン100HGを最近カヤックでもよく使用していますが、海水を浴びても水洗いのみで特に不具合なく使えています。その点についてはDCMDと違って全く問題ないようです。
DCブレーキについて
DCブレーキについて、正直あっても良いけど無くてもそこまで困ったことがない、と最近思っています。オカッパリ、ウェーディングという状況ではあとひと伸び欲しいシチュエーションもあるかと思いますが、カヤックだとそこまで漕いでいっちゃえば良いですし。
DCリールについては12エクスセンスDCから使っています。現在まで不調が出たこともなく使用感は非常に良いのですが、前述の通り、あれば悪いことはないけど、なくても困らないから少し安い方が良いなという感じです。
肝心のクラド200XGは?
このリールは結局のところスコーピオンMGLのスプールが200番になって色が変わっただけです。ベアリングの個数など違うかもしれませんが基本的には同じリールで部品も流用できます。
兄弟機にエクスセンスDCSSやスコーピオンDC、クラドDCがいます。なのでエクスセンスDCSSのドラグ音出し部品別途購入し、メインギヤに3mmの穴を開けることで2500円ほどでドラグサウンドチューンができます(ドラグ力は少し落ちます)。
使用感は特に問題がないですが、シルキーな巻き心地も驚くべき飛距離もありません。普通のリールです。
ただ、上位モデルに対して優れている点もあり、シマノの現行200番モデルだと一番ロープロであることです。カルコンやアンタレスと比べると明らかにボディが小さいく、高さも低いためジャークやドッグウォークの際はしっかり握り込むことで身体がかなり楽になります。
クラドがロープロな理由として、シマノの上位機種はラインの抜けを良くするためにナロースプール化されている反面、スプール径が大きくなっているからだったりします。ナロー化に伴って無闇にスプール径を大きくしないための150番だったり70番サイズなのかもしれませんね。
ビッグベイトを使うにあたって
このリールでビッグベイトを使うなら100〜120gクラスまでかなと思います。それより大きいとリールへの負担が大きくなってしまいそうです。自分の場合、今期はコノフラット240(145g)まで投げましたが.流石にこのサイズとなるとスコーピオンMDを使った方が楽です。タックルバランス硬めの竿でしっかりしたリールを使った方が投げるのも動かすのも楽になります。現在クラドはディアルーナBSのB63Hと組み合わせて使っています。竿も軽いのでバランスも良く、MAXメガドッグぐらいのイメージで使用していますが、気持ち良いのはビッグバンディットなどの80gぐらいのルアーから45gのグルナッシュ150あたりかと思います。
あと中古で買ったのでこれまでどういう使われ方をしてきたかわかりませんが、この前ローラークラッチがおバカになってしまい、今は間に合わせでスコーピオンのものを入れています。
割とガシガシ使える200番のリールとしては優秀だと思っているクラド、しばらくビッグベイト系の釣りではメインになると思います。輸出モデルのためメーカー修理はできませんが、兄弟機が豊富にあるため部品もしばらく困ることはないと思います。大事なのは200番のスプールのみ。これさえ生きていれば、あとは流用がききます。
海外だとリールはクラドやSLXの価格帯がメインどころでラインナップも多いです。21モデルのクラド150もかなり気になっています。
このままが非常カッコいいですが、スコーピオンレッドになって国内発売になるか?
海外ではロッドでいうとエクスプライドは高い部類になるそうです。現在国内でもゾディアスシリーズなど比較的手に取りやすい価格帯のラインナップが非常に充実していますが、リールに関しても質実剛健な機種のラインナップが増えてくれることを願います。