三日目は山形市郷土館、これは初代県令三島通庸の命で作られた旧済生館本館、美しい擬洋風建築です。三島は数々の土木工事を行って、近代化に努めた・・・って、県民にとってはどうだったのか、費用は莫大だったろうに。

 最後に行った文翔館(旧県庁と議事堂)も同じ事情だそうですが、終戦間際に空襲の標的になることを恐れて、三階部分(文翔館は屋根)を撤去したのだとか。再建すべく部材は保管したのだそうですが、無くなってしまったものも多かったとか。結局空襲はなかったのですが、戦時中は文化財保護どころではなかったのでしょうかね。

 山形県産業科学館は、子どもが遊べる科学館。音や波の伝わり方、発電の仕組みなど、ゲーム感覚で学べます。県立の博物館はかなりの年代物で施設は古かったけれど、日本列島の成立期から現代までの山形の歴史、という壮大な時間をたどる展示で、面白かった。山形城跡の公園にある最上義光歴史館、小さいながらも、戦国を生き抜いた最上氏の歴史がザックリわかる。最上氏も東北の雄、江戸時代に入ってあっという間に改易されちゃったけれど。

 今夜のお泊りは、銀山温泉。車は温泉街の入り口まで。狭い川沿いにレトロな旅館が立ち並ぶ人気の温泉です。お部屋もお風呂も超レトロ、湯舟や天井は昔はさぞやと思わせます。お値段はかなりなものですが、快適とはいいがたい。ま、文化財の保護費用ということで…続く

旧済生館本館・・・パンフレットの写真なので、桜の季節

県立博物館・・・縄文の女神

旧県庁文翔館…赤レンガの方が議事堂、共に内部見学できます

銀山温泉

夜のライトアップ

山形牛のシチューとローストビーフ・・・いも煮も美味しゅうございました