中之島美術館「醍醐寺国宝展」です。平日の午後イチ、ねらい目の時間帯。案の定、スカスカでした。よかった・・・って、国宝重文ぞろぞろなのだから、もう少し混みあっていても、という気もするけれど。

 薬師如来様はお出ましではない(貸してはもらえないわね、何しろ大きすぎるし)が、光背の「小七仏薬師像」が代参?(参拝しているのはこっちの方か)これも国宝です。私の好きな仏様は、如意輪観音様。閉じた瞼の輪郭がいい、法輪を載せた優美な左手の人差し指がいい。

 大満足の展覧会だったのですが、ただ、初音ミクのARって何?スペシャルトラックって何?体験しなかったけれど。こういうの要らないと思うのは、時代に背いている?ま、これで若い人が関心を持ってくれるなら、それもよし、ということなんだけれど。

 最後のコーナーに、醍醐の桜繫がりで、岸田劉生の孫の岸田奈津子の桜の油彩画がどーんと展示されていました。これは迫力、近づいてみると繊細。気に入って絵葉書を買おうとしたけれど、やはりあの大きさは、はがきサイズでは伝わりませんね。本物を見る体験は貴重だ、と改めて実感した次第でありました。