Mirokuさんがとても楽しそうに書評を書いていらしたので、即刻図書館に行きました、井上ひさし『新釈遠野物語』です。ウチの図書館にしては珍しく、80年版の文庫がちゃんと書架にあって、嬉しいp(^-^)q

 面白かったですよぉ音譜一気読みです。あの『遠野物語』は挫折したのにm(u_u)mこっちは愉快です。ご同類で本家を挫折した方、是非ご一読をv(^-^)v・・・って、そんな人はいない・・・か汗

 もちろん、ジャンルも作者の意図も全く違うのは承知していますが、こちらも聞き書きの形をとっていて十分意識しているというか、柳田國男の民俗学への畏敬の念・・なのでしょうかね。当然、パロディではありません。

 狐が化かしたり、馬が娘に恋したりの怪異譚だけでなく、貧しい山村の暮らしや鉱山労働などの、戦前のきつい現実を背景にして、男の人生を描いたハズですが・・最後の最後は、やられたビックリマークというご本でした。